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データで振り返る!メジャー日本人選手の2018年 ~大谷翔平(打者) 編~

12/7(金) 18:10配信

ベースボールキング

無限の可能性を示したルーキーイヤー

 1年目から打者としてこれほどの成績を残すとは、本人も含めて誰も想像していなかったのではないだろうか。メジャー1年目の大谷翔平(エンゼルス)は打者として104試合に出場。打率.285、22本塁打、61打点という成績を残した。

 オープン戦では32打数4安打(打率.125)と調子が上がらず、安打もすべて単打だった。さらに三振の数は10個に上るなど、開幕前は打者・大谷に対して懐疑的な見方をする評論家も多かった。それでも8番指名打者で開幕戦にスタメン起用されると、打撃フォーム変更の甲斐もあってか、すぐに結果を残す。二刀流をこなしつつ、徐々に打順も上がり、シーズン後半にはクリーンアップが指定席になるまでの信頼を勝ち取った。

 1年目の打席数はもちろん規定に達していないが、「長打率.564」はメジャー全体でも6位に相当する立派な数字だった。大谷を長打率で上回る上位5人はいずれも年齢が20代後半から30代前半の中堅選手だったことから、24歳で長打を量産した大谷の将来性は計り知れない。

 打者・大谷の魅力はパワフルな打撃だけではない。走塁面でも「10盗塁」、「内野安打9本」と、その快足を印象付けた。復帰時期にもよるが、来季は3割30本30盗塁の“トリプルスリー”も十分に狙えるだろう。

 一方で球種別の打撃成績から課題も浮かび上がった。フォーシームに対しては、打率.330、11本塁打と剛腕投手たちのスピードボールにあっさり順応して見せたが、打者の手元で小さく曲がる「カットボール」には打率.200(30打数6安打、11三振)と苦しんだ。来季はカットボールにうまく対応できれば打率3割超えは確実だろう。

 また、特に今季半ばまで不安視され続けたのが左投手への対応だった。7月末までの対左投手の打率は「.170」(53打数9安打、0本塁打)と確かに結果を残せていなかった。しかし8月以降は打率.283(46打数13安打、2本塁打)とシーズン途中であっさり適応して見せた。

 打者としてはまだ三振も多く、粗削りな部分もある。ただ三振の多さは常にフルスイングの大谷の魅力でもある。果たして打者に専念する来季はどのような成績を残してくれるのだろうか。


▼ 大谷翔平

生年月日:1994年7月5日(24歳)
身長体重:193センチ/91キロ
投  打:右投左打
守備位置:投手

<今季成績>
出 場:104試合
打 率:.285(326-93)
対右率:.313(227-71)
対左率:.222(99-22)
出塁率:.361
長打率:.564
OPS:.925
本塁打:22本
打 点:61点
得 点:51点
盗 塁:10個


文=八木遊(やぎ・ゆう)

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