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3年連続で40回以上の逆転勝利も、投手陣は…データで今季を振り返る【広島編】

2018/12/7(金) 7:20配信

Full-Count

球団史上初の3連覇を達成、広島の強さと課題をデータで分析

 球団史上初の3連覇を成し遂げた広島カープ。セ・リーグでの3連覇は巨人以外のチームでは初となる快挙です。今年も投打が噛み合い、2位以下に大差をつけて駆け抜けた2018年のペナントレースにおいてチームがどの時期にどのような波に乗れたかを、得点と失点の移動平均を使って検証してみます。移動平均とは大きく変動する時系列データの大まかな傾向を読み取るための統計指標です。

【表】来季から鈴木誠也が背番号「1」を背負う 各球団発表、2018-2019年の背番号変更選手一覧

 グラフでは9試合ごとの得点と失点の移動平均の推移を折れ線で示し、

 得点>失点の期間はレッドゾーン

 失点>得点の期間はブルーゾーン
 
 として表しています。

「タナキクマルセイヤ」とも称されたほぼ固定のメンバーで上位打線を組み、リーグ随一の得点力を誇ってきた広島カープ。今季も開幕4連勝と幸先の良いスタートを切ったのもつかの間、3戦目から鈴木誠也が下半身の張りを訴え欠場。4月4日に登録を抹消されると、9試合で3勝6敗とペースダウンしました。その後、2回の5連勝で持ち直し、鈴木誠也も抹消後2週間で1軍復帰。そのままスタートダッシュに入るかと思われた4月28日、今度は丸佳浩が守備時に右太もも裏を痛めて交代。翌29日に登録抹消され、足掛け6年続いていた丸の連続出場は700試合で止まりました。

 主砲たちの欠場というピンチを松山が4番打者として打率.278、OPS(出塁率+長打率).831、3番打者としてバティスタが打率.283、OPS.943と補完。そして、センターのスタメンとして起用された14年ドラフト1位、25歳の野間峻祥が5月の月間打率.380、OPS.957とブレーク。シーズン初期での首位固めに貢献します。野間は丸復帰後もレフトのスタメンとして多く起用され、8月後半から1か月間は田中広輔に代わり1番打者を務めるほどになり、4年目で初めて規定打席に到達する活躍を見せました。

「逆転の広島」は今年も健在、それだけ先制を許しており…

 他のセ・リーグ5球団にとって勝率5割ラインがなかなか超えられない壁になっている最中、5月以降も着実に勝ち星を重ねていくカープ。交流戦は7勝11敗と負け越しでしたが、その期間を除けばほぼ厚いレッドゾーンとなっているグラフがシーズンの首位独走を物語っています。セ・リーグ6球団だけでの戦績は

1位 広島 75勝48敗 勝率.610
2位 ヤクルト 63勝60敗 勝率.512 ゲーム差12.0
3位 巨人 59勝61敗 勝率.492 ゲーム差2.5

 と、6割1分の勝率を残しています。対戦成績をみると、中日に11勝14敗と負け越している以外は、巨人から10、ヤクルトからは13の勝ち越しを稼いでいます。

 チーム得点721、1試合平均5.04は昨年より少ないですが、それでも2年連続で700得点以上、1試合平均5点以上と攻撃力はリーグでも群を抜いています。そして今年も82勝のうち41勝が逆転勝ちとなり、3年連続で40回以上の逆転勝利を飾り、「逆転の広島」は今年も健在でした。

 ただ逆転が多いということはそれだけ先制もされているということで、防御率4点台(4.12)での優勝はセ・リーグでは1978年ヤクルト、1985年阪神以来3度目です。この防御率でもリーグ3位であったということは、今年のセ・リーグが打高投低だったことの表れでしょう。今季の勝ち頭は大瀬良大地で15勝7敗、勝率.682で最多勝と最高勝率の2冠を獲得、クオリティスタート(QS)21、QS率77.8%もリーグトップです。なお、3連覇中の広島の最多勝が

2016年 野村祐輔
2017年 薮田和樹
2018年 大瀬良大地

 と毎年違うのも、前田健太移籍後は絶対的エースのいない広島投手陣を象徴しています。規定投球回数を超えたのも大瀬良とジョンソンのみ、優勝チームで完封投手が0だったというのは史上初です(完投は大瀬良2、九里亜蓮1)。

 セ・リーグでは圧倒的優位で3連覇、日本シリーズ進出を決めたカープでしたが、日本シリーズではホークス相手に8度の盗塁を試みて全て失敗、2度本塁での憤死もあり、足を使った攻撃を封じられしまいます。実はシーズン中も盗塁に関しては、数こそ95とトップですが盗塁刺も45でワースト。成功率66%、盗塁による得点価値を示すwSBも-3.67とマイナスの効果になっています。チームで盗塁成功率を高める対策を講じる必要があります。

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最終更新:2018/12/7(金) 7:20
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