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働く女性の五感ストレス/塩田剛太郎の健康連載

12/7(金) 10:00配信

日刊スポーツ

<読んで効く!ストレスオフ処方箋(14)>

「すべての女性が輝く社会づくり」。そんなスローガンが掲げられて久しいが、なにかと忙しい現代女性が「輝く」のに、大きく立ちはだかるのが「ストレス」だ。さまざまなストレス要因のうち、今回は“五感”に関係するストレスに注目してみた内容を。

▼五感にまつわるストレス調査の結果から、高ストレス女性を抽出して分析した結果(※)を見ると、五感ストレス30項目のうち、上位10項目が「視覚」にまつわるものだった。例えば「ついスマホを見てしまう」「遠くを見たり緑などの自然を見たりする機会が少ない」「目が常に乾いている」など。中でも「スマホ」「PC」に関しては、高ストレス者の間のデジタルへの依存傾向も明らかになった。つまり、高ストレスであればあるほどデジタル依存が強く、その影響をもろに受けるのが「視覚」というわけだ。また、目を休めることへの意識、行動の不足も高ストレス女性の特徴で、これでは視覚ストレスはたまる一方だろう。

▼さらに、高ストレス女性と低ストレス女性が感じている五感ストレスを比較して、特に差が大きかった項目を見ると、「職場のにおいが好きではない」「騒音のある環境で仕事をしている」など、働く女性は職場での「におい」「音」ストレスにも敏感であることが分かった。通勤途中のバスや電車、密室状態となるエレベーター内も含め、特に女性は男性に比べて、とかく「におい」を気にする傾向も。女性の多い職場で高ストレス者を減らすためには、このような「におい」「音」環境に関しても気遣いをする必要がある。

▼国の定める労働安全衛生法にも、五感を基に定められたものがある。環境に適した明るさの基準値などはその代表だが、明るさを満たすだけでなく、日中、太陽の出ている時間は自然光が入るような工夫をしたり、リラックスするための休憩スペースなどは間接照明にしたりと、ストレスに着目した工夫の余地はいくらでもあるのではないだろうか。

※男女各7万人を対象に行った「ココロの体力測定2018」調査(メディプラス研究所)。厚労省のストレスチェック基準による高ストレス者(77点以上)と低ストレス者(39点以下)で比較して分析。

最終更新:12/8(土) 1:55
日刊スポーツ

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