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多様性生かし「熟成」を 金沢学会が開幕 都市の魅力向上へ議論

2018/12/7(金) 1:05配信

北國新聞社

 金沢経済同友会などで構成する金沢創造都市会議開催委員会の第9回「金沢学会」は6日、金沢市のANAクラウンプラザホテル金沢で2日間の日程で開幕し、有識者が「熟成する金沢―文化都市を深める―」を総合テーマに議論した。出席者は金沢のまちづくりが伝統と創造を両立して進められてきたことを確認し、これまでに培った多様性と重層性を生かしながら都市の魅力をさらに引き出す方策を探った。

 初日は三つのセッションが行われ、金沢工大の水野一郎教授、クリエーティブディレクターの宮田人司氏、同志社大の佐々木雅幸教授がそれぞれ進行役を務めた。

 「まちを熟成させる」をテーマとしたセッションでは芝浦工大の大内浩名誉教授が、金沢は武士の町や寺の町、芸の町などさまざまな性格を持っているとし、「多様性は変えなくてよい。慌てず、品格を重んじる中で新しさを探すのが金沢という都市が熟成へと向かう道だ」と述べた。

 金沢工大の水野教授は金沢が国内外から評価される都市に成長したとする一方、内部にはさまざまな問題を抱えていると指摘した。その上で「その時々の価値観や国内外の政策といった『外力』ではなく、『内発力』、つまり市民の力で課題を解決していくことが望ましい」と強調した。

 このほか、工芸やナイトカルチャーに関する議論も行われ、全セッションの終了後には関係者を招いたレセプションが開かれた。

 開会に先立ち、金沢創造都市会議開催委員会会長の福光松太郎金沢経済同友会代表幹事が「美しい都市には色気や残り香といった心を引かれる要素が重要だ。金沢が世界に通用する文化都市になるための方法を考えたい」とあいさつした。

 金沢学会は2002年に創設され、金沢創造都市会議と交互に開催されている。最終日の7日は芝浦工大の大内名誉教授を議長に全体会議を開き、「金沢学会2018宣言」を採択する。

北國新聞社

最終更新:2018/12/7(金) 1:05
北國新聞社

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