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IBM幹部が説く「エンタープライズニーズを反映したクラウド」

12/7(金) 11:07配信

ZDNet Japan

 本連載「松岡功の『今週の明言』」では毎週、ICT業界のキーパーソンたちが記者会見やイベントなどで明言した言葉をいくつか取り上げ、その意味や背景などを解説している。

 今回は、米IBMのFaiyaz Shahpurwala IBM Cloud Platformゼネラルマネージャーと、米NutanixのChris Kozup グローバルマーケティング担当シニアバイスプレジデントの発言を紹介する。

「エンタープライズニーズはクラウドにおいても私たちが一番よく知っている」
(米IBM Faiyaz Shahpurwala IBM Cloud Platformゼネラルマネージャー)

 日本IBMが先頃、IBM Cloud&Watsonの最新情報および活用事例を紹介するユーザー企業向けイベント「IBM Cloud & AI Conference」を都内ホテルで開催した。冒頭の発言は、同イベントに伴って来日した米IBMのクラウドプラットフォーム事業責任者であるFaiyaz Shahpurwala氏が、基調講演で同社のクラウド事業の強みについて語ったものである。

 Shahpurwala氏は企業システムのクラウド化について、「企業システムのワークロードがクラウドに移行した割合は現状でおよそ2割。逆に言うと、8割のワークロードが今もオンプレミスで処理されている」との見解を示した上で、「この8割のワークロードを最適な利用環境に移行させていきたいとお考えのお客さまをご支援するのが、私たちの役目だ」と力を込めた。

 また、同氏は「IBMが考える変革のための5大原則」について説明。その5つとして、パブリック、プライベート、従来の環境全体にわたって企業の力を引き出す「ハイブリッド」、ユーザーのIT環境は異種混在型であるという現実を認識した上で、他のベンダーのクラウドも管理する「マルチクラウド」、ユーザーに柔軟性をもたらし、ベンダーロックインを解消する「オープン」、信頼性と継続的な安全・安心を提供する「セキュリティ」、全てのクラウド環境にわたる一貫したサービスレベル、サポート、デリバリーなどを行う「管理」を挙げた。

 その上で、これら5つは「コンポーザブルなクラウドプラットフォームによってもたらされる」とし、そのクラウドプラットフォームは図に示すような「マルチモーダル」および「マルチアーキテクチャ」でなければならないと断言。IBM Cloud Platformはそれらを実現し、「エンタープライズとハイパースケールの双方のワークロードに対応した唯一のクラウドプラットフォームである」と強調した。

 IBMはさらに、5大原則の中でも同社のクラウド事業を象徴する取り組みとして、「ハイブリッド&マルチクラウド戦略」を掲げている。この戦略についてShahpurwala氏は、「企業におけるこれからのIT活用は、ハイブリッドとマルチクラウドが中心になる。その際、問題となるのはそれらの管理をどうするかだ。IBMは一元的な管理が行えるようにサポートしていく。それも重要なエンタープライズニーズだ」と説明。冒頭の発言はこのコメントに続けて出てきたものである。

 ハイブリッドやマルチクラウドとともに、「エンタープライズ」という言葉を繰り返し使っていたのが印象的な同氏のスピーチだった。

最終更新:12/7(金) 11:07
ZDNet Japan

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