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紀平、女子SP首位!ザギトワ超えたルール改正後世界最高点/フィギュア

12/8(土) 7:00配信

サンケイスポーツ

 フィギュアスケート・GPファイナル第1日(6日=日本時間7日、バンクーバー)開幕し、女子ショートプログラム(SP)で16歳の紀平梨花(関大KFSC)がルール改正後の世界最高となる82・51点をマークして首位発進。時差調整を苦にせず、2連勝を飾ったGPシリーズのSPで不発だったトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を決め、2月の平昌五輪女王のアリーナ・ザギトワ(16)=ロシア=を2位に抑えた。男子SPでは宇野昌磨(20)=トヨタ自動車=が2位につけた。

 高く、鋭く、舞った。代名詞の3回転半が冒頭で鮮やかに決まる。2連勝を飾ったGPシリーズのSPでは不発に終わっていた大技をここ一番で成功させ、世界最高得点で首位発進。これが紀平がジャンプの申し子と称されるゆえんだ。

 「(3回転半の出来は)90点くらい。プレッシャーは感じていません」

 フリップ-トーループの連続3回転に3回転ルッツ。高難度のジャンプを全て、それも高いGOE(出来栄え点)を引き出す精度で決めた。技術点でザギトワを5点超上回り、芸術面を評価する演技点でも僅差に迫った。

 「(強みは)アクセルっていうけど、総合力がある」と浜田美栄コーチ(59)。同じ16歳のロシアの好敵手が持っていた世界最高を1・73点更新する82・51点。スコアのアナウンスを聞いた紀平は「想像もしていないような点数だった」と目を丸くした。

 前戦のフランス杯では時差ぼけの影響で脚に力が入らず、演技の難度を落とした。このSPは開始時刻が特に遅い午後9時。午前11時20分に公式練習を終えて宿舎に戻り、静養と時差対策を兼ねて午後3時から1時間半昼寝をした。「(フランス杯のときとは)体が全然違う」。すぐに教訓を生かせるのが強みだ。

 繊細な感覚を持つ。脚の筋肉が硬直していると分かればジャンプの練習をやめるほどだ。この日は演技直前の6分間練習で靴の締め付けが弱いと感じ、左右ともに足首を覆う部分のテープを巻き直し、好演につなげた。

 日本勢としては2005年の浅田真央以来となるGPデビューシーズンでのファイナル制覇に王手を懸けた。8日(日本時間9日)のフリーには最終滑走(同午前7時41分開始予定)で臨む。「フリーが終わっていたらすごくうれしいけど、まだ気が抜けない」。16歳の大器は、ざわつく周囲をなだめるように言った。

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