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全日本シクロクロス選手権 小坂光、今井美穂らが決戦前日試走し語った展望

12/8(土) 19:46配信

Cyclist

 第24回シクロクロス全日本選手権大会 マキノ高原大会が12月9日、滋賀県高島市のマキノ高原特設コースで開催される。前日の8日には参加する選手たちがコースを試走。日本海側の気候で、小雨やみぞれが混じる中、路面状況や走り方の確認を行った。注目される男子エリートではディフェンディングチャンピオンの小坂光(宇都宮ブリッツェン シクロクロスチーム)ら注目男子選手5人にインタビュー。女子エリートでは昨年覇者の今井美穂(CO2bicycle)や欧州から戻ったばかりの與那嶺恵理(OANDAJAPAN)がコースの感触を確かめた。日本一をかけた、それぞれのコメントを紹介します。

雨やみぞれで荒れる路面
 会場はマキノ高原スキー場の斜面に作られた特設コース。全体を芝が覆うが、前半にはキャンバーが数カ所あるが、全体的に斜面にコーナーと繰り返し作ったパワー系のコース。11月25日に同会場で行われたジャパンシクロクロス(JCX)シリーズ第8戦「関西シクロクロス マキノラウンド」は晴天で高速のレースとなった。しかし、日本一をかけた今大会では、試走前日に雨、この日も雨やみぞれが混じる天気で、午前中に行われたマスターズなどのレースのために芝は掘られ、キャンバーを中心に泥の箇所が増えた状況だ。
小坂「連覇狙うが挑戦者の気持ちで」

 ディフェンディングチャンピオンの小坂光は、「コース自体はこれまでの印象と変わらない。上位選手は例年以上に実力が拮抗しているので、小さなミスでもしないようにします」と気を引き締めた。昨年は親子で挑んだ悲願の日本一を達成。「もちろん連覇が目標ですが、挑戦者の気持ちで1プッシュ1プッシュをいつも走るよう心がけます」と話した。

前田公平「自分からレースを作る」
 昨年3位の前田公平(弱虫ペダルサイクリングチーム)は今年「スターライトクロス」と「Raphaスーパークロス野辺山」(2日目・UCI-Class1)のUCIレースを2勝し、絶好調だ。しかし同じ舞台で行われた11月25日のジャパンシクロクロス(JCX)シリーズ第8戦「関西シクロクロス マキノラウンド」はパス。その理由を聞くと「もともと得意なコースではなかったので、全日本2週間前に走って悪いイメージを残したくなかった」と説明。しかしこの日の試走では泥でぬかるんだV字キャンバーを乗車のまま高速でクリアしたり、担いで上ったり、スムーズにクリアしていた。「天気は明日にならないとわからないが、自分からレースを作っていきたい」と意気込んだ。
横山航太「低速ならチャンス」

 昨年エリート1年目ながら2位と奮闘した横山航太(シマノレーシング)も悪天候を歓迎した。「もともとスピードの出るマキノのコースですが、悪天候で低速になったら自分にチャンスがある」と話す。この日は、コースの上のほうのテクニックがキャンバーや、きついコーナーが重なるゾーンを試走で止まったりしながら入念にチェック。「良い感触で臨むことができます」と2016年U23以来となる日本一を狙う。
竹之内悠「チャンピオンジャージで欧州へ」

 2011年から5連覇、そのうちマキノで2勝(2011年、2013年)という竹之内悠(ToyoFrame)も虎視眈々と全日本ジャージを狙う。10月のベルギー転戦を終えて、日本に戻ってスターライトクロスから気管支炎に悩まされたというが、2週間前のマキノで日本人2位(総合5位)。「自分でも分からないけれど、体が軽くなった。そこから有意義に過ごしてそのままのコンディションで来ることができた。またヨーロッパに戻るので、是非日本チャンピオンのジャージを向こうに持って帰り、世界選手権に出たいです」と話した。
沢田時「自分が刻んだペースで」

 2016年以来2年ぶりの優勝を狙う沢田時(チーム ブリヂストンサイクリング)も悪天候を歓迎した。シクロクロスミーティングシリーズ第2戦の富士山ステージでは小坂光を上回り優勝。「開幕から調子が良いし、2年前の優勝時と同じ感覚です。優勝を狙える人の力が拮抗しているが、自分が刻んだペースで最初から最後まで走りきれば結果がついてくると思う」と前を向いた。
 女子はディフェンディングチャンピオンの今井美穂、與那嶺恵理に加え、11月の「関西シクロクロス マキノラウンド」で優勝した高校生の松本璃奈(TEAM SCOTT)に注目したい。

今井美穂「明日は連覇」
 昨年優勝の今井はこの日、キャンバー部分を入念にチェックしていた。JCXランキングも今季1位、さらに今年は全日本マウンテンバイク選手権(クロスカントリー競技)も制した。「2017年はマウンテンバイクで優勝できず2位の口惜しさを味わいました。明日は連覇したい」と意気込んだ。
與那嶺恵理「優勝するために帰国」
 與那嶺恵理は大会3日前にロードレース競技のスペインキャンプから帰国したばかり。雨の中の試走となったが、武井亨介コーチとコースを細かくチェック。スタートのスプリントの練習も入念に繰り返した。今シーズンのシクロクロス競技は優勝したJCXシリーズ第4戦「東北シクロクロスシリーズ第1戦さがえラウンド」以来となるが、「優勝するために帰って来た」とキッパリ話した。
 決戦の天気も、朝方までみぞれ、当日も雨が混じる寒いコンディションでの熱い戦いが予想される。

全日本シクロクロス選手権過去10年成績

2017年(長野県南佐久郡南牧村野辺山 滝沢牧場)

エリート男子
エリート女子

1位
小坂光(宇都宮ブリッツェンシクロクロス) 1:03:51
1位
今井美穂(CO2bicycle) 0:46:39

2位
横山航太(シマノレーシング) +0:08
2位
坂口聖香(S-Familia) +0:00

3位
前田公平(弱虫ペダルサイクリングチーム) +0:37
3位
與那嶺恵理(FDJ) +0:28

2016年(栃木県宇都宮市道の駅うつのみやろまんちっく村)

エリート男子
エリート女子

1位
沢田時(ブリチストンアンカー) 1:22:22
1位
坂口聖香(パナソニックレディース) 0:45:43

2位
前田公平(弱虫ペダルサイクリングチーム) +0:34
2位
武田和佳(Liv) +0:38

3位
小坂光(宇都宮ブリッツェンシクロクロス) +0:40
3位
與那嶺恵理(FORZA-yONEX)+2:22

2015年(長野県飯山市長峰運動公園)

エリート男子
エリート女子

1位
竹之内悠(Veranclassic – Ekoi) 1:04:17
1位
坂口聖香(パナソニックレディース) 0:48:17

2位
山本幸平(Trek Factory Racing) +0:27
2位
宮内 佐季子(ClubLa.sista OffroadTeam) +0:16

3位
小坂光(宇都宮ブリッツェンシクロクロス) +1:27
3位
與那嶺恵理(サクソバンクFX証券・YONEX)+1:01

2014年(宮城県柴田郡村田町スポーツランド SUGO 国際モトクロスコー
ス)

エリート男子
エリート女子

1位
竹之内悠(ベランクラシック・ドルチーニ ) 0:59:15
1位
豊岡英子(パナソニックレディース) 0:41:02

2位
門田基志(TEAM GIANT) +1:31
2位
宮内佐季子(Team CHAINRING) +0:35

3位
小坂光(宇都宮ブリッツェンシクロクロス) +2:03
3位
武田和佳(Team CHAINRING)+5:09

2013年(滋賀県高島市マキノ高原)

エリート男子
エリート女子

1位
竹之内悠(COLBA Superano-HAM ) 0:57:44
1位
宮内佐季子(CLUB viento) 0:43:09

2位
小坂光(宇都宮ブリッツェンシクロクロス) +0:57
2位
與那嶺恵理(TEAM FORZA) +0:21

3位
沢田時(チームブリヂストンアンカー) +0:57
3位
坂口聖香(パナソニックレディース)+1:42

2012年(静岡県富士宮市朝霧高原)

エリート男子
エリート女子

1位
竹之内悠(チームユーラシア) 1:00:36
1位
宮内佐季子(CLUBviento) 0:37:29

2位
小坂光(宇都宮ブリッツェン) +0:03
2位
豊岡英子(パナソニックレディース) +0:17

3位
小坂正則(スワコーレーシング) +0:24
3位
福本千佳(同志社大学)+0:27

2011年(滋賀県高島市マキノ高原)

エリート男子
エリート女子

1位
竹之内悠(Team Eurasia-Fondriest bikes) 1:00:16
1位
豊岡英子(パナソニックレディース) 0:40:18

2位
辻浦圭一(チームブリジストンアンカー) +0:36
2位
宮内佐季子(CLUBviento) +0:08

3位
山本幸平(チームブリヂストンアンカー) +1:44
3位
福本千佳(クラブシルベスト同志社大学)+1:02

2010年(滋賀県野洲市 ビワコマイアミランド)

エリート男子
エリート女子

1位
辻浦圭一(ブリジストンアンカー) 記載なし
1位
豊岡英子(パナソニックレディース) 0:36:56

2位
竹之内悠(ユーラシアムセーウバイクス) +0:35
2位
片山梨絵(SPPECIALIZED) +0:23

3位
丸山厚(MASSA-FOCUS-OUTDOOR) +0:40
3位
宮内佐季子(CLUBviento)+2:50

2009年(石川県金沢市キゴ山ふれあいの里)

エリート男子
エリート女子

1位
辻浦圭一(ブリヂストンアンカー) 1:00:31
1位
豊岡英子(パナソニックレディース) 0:43:05

2位
小坂正則(スワコーレーシング) +1:26
2位
森田正美(ブリジストンアンカー) +2:03

3位
竹之内悠(TREK) +1:53
3位
中村真澄+3:26

2008年(長野県飯田市川路地内)

エリート男子
エリート女子

1位
辻浦圭一(ブリヂストンサイクル) 1:06:14
1位
豊岡英子(Team ayako toyooka) 0:44:15

2位
小坂正則(スワコーレーシングチーム) +1:02
2位
志村みち子(ラブニールあづみの) +0:44

3位
山本聖吾(快レーシング) +1:14
3位
酒井真澄(Testach-Racing)+2:24

2007年(大阪府堺市海とのふれあい広場)

エリート男子
エリート女子

1位
辻浦圭一(チームブリヂストン・アンカー) 1:01:07
1位
豊岡英子 0:41:25

2位
山本幸平(チームブリジストン・アンカー) +0:01
2位
酒井真澄(Testach-Racing) +0:37

3位
丸山厚(スワコーレーシングチーム) +1:40
3位
荻島美香+0:40

最終更新:12/8(土) 22:07
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