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超特急、念願のさいたまスーパーアリーナで度肝を抜くゴージャスな演出と頼もしいパフォーマンスで新境地

12/8(土) 8:00配信

エキサイトミュージック

11月に最新アルバム『GOLDEN EPOCH』を発表し、オリコンウィークリーチャートで2位を獲得した6人組ダンス&ボーカルグループの超特急が、12月7日(金)、さいたまスーパーアリーナで年末アリーナツアー『GOLDEN EPOCH』の初日公演を開催した。未だかつてなくクールで大人な表情を押し出したアルバムを掲げての今ツアーは、全公演のチケットが即日完売。“時代を超えよう”をキーワードに、総合演出を5号車のユーキが務めるなど、各メンバーがそれぞれ制作に関わるという気合の入りようだ。

中でも2万3千人が集まったさいたまスーパーアリーナ公演は、超特急史上最大キャパシティのワンマンであり、2018年を通じて目標としてきた会場ということで、アッと驚くスケールの大きな舞台装置とステージングを展開。終演後には、全33公演で10万人を動員する超特急史上最大規模の春夏ホールツアーと、1月期のテレビドラマでエンディングテーマを担当することも発表して、超特急の新たなる“GOLDEN EPOCH=黄金時代”の幕開けの一歩を踏み出してみせた。

まずはリーダーのリョウガが、開演前の諸注意アナウンスの最後に「黄金時代、始まるぞ」と告げたところで、お馴染みの発車ベルが。しかし、すぐに普段とは全くムードの違う荘厳なSEが場内の緊張感をMAXまで高めると、なんと天井から巨大クレーンが斜めに降下して、アリーナ席ど真ん中のセンターステージへと繋がるスロープにトランスフォーム! そして、ステージ檀上に噴き出したスモークの中から6人が姿を現し、「No.1」でライブの火蓋を切って落とすや、客席に瞬く無数のペンライトがステージバックの電飾と同化して、会場全体をカラフルな銀河に変えてしまう。そんな景色と宇宙船の内部のような近未来的舞台セットを背に、まさしく黄金に輝くミリタリー風ジャケットに見を包んだ6人が堂々とスロープを下りてくる姿は、度肝を抜かれるほどにゴージャスなもの。その衝撃的なオープニングに、ペンライトを振りたくる8号車(超特急ファンの呼称)の興奮は頭から最高潮だ。

「ついに来た、このとき! さいたまスーパーアリーナ、今日は最高に楽しんでいこうぜ!」というユーキの号令から、「Drive on week」では360度を8号車に囲まれたセンターステージの特性を活かし、目まぐるしく正面の向きを変える全力パフォーマンスで全方位の8号車を沸騰。「Believe×Believe」でも円形のフォーメーションを取り、「お楽しみはこれからだ!」とリョウガが締めくくると、今度は「踊って、叫んで、行くよ!」というユースケの言葉通り、一人ずつトロッコでアリーナ客席へと乗り込んでゆく。お祭りナンバーの「BREAK OFF」でアリーナを最後方までぐるりと一周し、トロッコがすれ違う際にはメンバー間でハイタッチを交わしながら「まだまだ声出せますか?」(カイ)と、8号車と大きなコール&レスポンスを展開。

そうして8号車との一体感を極限まで高めたところで、アルバム収録曲「PUMP ME UP」を初披露するが、これがまた度肝を抜かれるものだった。激しく瞬くミラーボールの下、オリエンタルな要素も取り入れたほんのりダサいサウンドに乗せ、無表情でパラパラ風のダンスを踊ったり、拳を突き出したり、手をつないで輪になって踊る様は、恐ろしくシュール。そんなエキセントリックな楽曲のセンターを、ツンデレキャラのタクヤが務めるというミスマッチも秀逸で、超特急が追求し続けてきた“ダサかっこいい”本領を刻みつけてみせた。


さらにアルバムの新曲が続き、客席はイントロが鳴るたびに喜びの悲鳴でいっぱいに。メインダンサー5人が順にラップを繰り出し、ユーキが軽やかなアクロバット技で魅せる「Booster」が120%のカッコよさで場を圧倒すると、MCでは珍しくタクヤも爆発。「今日1日しかないんですよ、このさいたまスーパーアリーナ。楽しむのはいつですか? そう、今ですよ。俺に負けずに声出せ!」という絶叫から、ステージ上に設置された可動式LEDパネルを駆使した幻想的なゾーンへと8号車を誘う。

まずは、タカシがデザインしたツアーロゴ映像をバックに、タイ語で“声をあげろ”を意味する「コーシエンノイ」を切れ味鋭いダンスで届け、続く「Time Wave」ではLEDパネルが6分割してステージを左右に移動。パネル上で踊る6人の映像と、パネルの合間から順に現れるリアルなメンバーが次元を超えてコラボレーションして、まるでパネルから出たり入ったりするかのような驚異的情景に、完全に脳と視覚が混乱してしまう。加えて、パネル上のメンバーがイメージカラーの衣装にチェンジすると、なんと、本物のメンバーも同じ衣装に早変わり! それぞれにソロダンスを踊って、リアルならではの“ライブ”な躍動感で観る者の心を奪った。

そして、さまざまな演出を凝らして超特急の歴史を辿るメドレーの最後には、黒のジャケットを羽織って、アルバムのリード曲「need you」で超特急の“今”を提示。MV公開時にも話題を呼んだ薔薇を用いたドラマティックなダンスは5号車のユーキが振りつけたもので、12月25日に迎える結成7周年を前に、過去楽曲の振りつけを組み込んだ場面も。メンバー自身のグループに対する熱い想いを、その声と身体すべてで伝えて、大きな拍手を呼んだ。

MCでも7年の思い出を振り返り、「今日も何年か経ったときに良い思い出になるようにしたいよね」とカイが〆ると、リョウガは「8号車のみなさんの心に沁みるような曲を披露したいと思います」と語り、ペンライトを消すようにアナウンス。真っ暗になった場内に壮大で光あふれるイメージ映像が流れ、ステージにせり上がった6人が花道を進んで初披露したのは、8月に発売されたシングルの収録曲「Fashion」だ。アンビエントなサウンドとタカシの甘いファルセットに、コンテンポラリーダンスを思わせる軽やかで感情豊かな振りつけは、タクヤのプロデュースによるルーズな白のオーバーシャツを柔らかくはためかせ、まるで上質の短編映画を観ているような心地にさせる。これまでの超特急には無かった感傷的な幻想感は、彼らの新たな武器となる予感が満々。この大舞台まで温存し、時間をかけて大事に創り上げてきたのも納得だ。

さらに切なさの中にも生命力を醸し出した「FLASHBACK」を挟み、メインステージに当たったスポットライトの中でピアノの前に座るのは、なんとリョウガ! 驚きの声を浴びながら鍵盤を奏で始めると、その傍らに現れたタカシはリョウガのピアノ演奏をバックに、珠玉のロストラブソング「霖雨」を朗々と歌い上げてゆく。そこにカイ、ユースケ、ユーキ、タクヤが順に登場し、歌詞に書かれた抑えきれない感情をソロダンスで体現するにつれ、タカシの歌声もいっそうエモーショナルなものに。それぞれの特技を活かした驚きの演出は、アルバム収録曲の中でもメンバー、8号車双方から人気の高いバラードのお披露目にふさわしく、客席からは満場の喝采が贈られた。



後半戦では再びペンライトの光が場内を満たし、「a kind of love」からはライブ鉄板曲を並べたラストスパートに突入。「まだまだ騒ぎ足りないんじゃないの? この日限りのこの時間、最高に楽しんでいくぞ!」(ユーキ)と投下された「Burn!」では、6人が自由にステージを駆け回り、メンバー全員でサビを合唱する。そして熱狂を極めた最後に、「時代を超えて――僕たちと一緒に、新しい時代を築き上げましょう」というタカシの言葉から贈られたのは、今ツアーのテーマ曲である「Time of GOLD」。野性的で力強いダンスビートに乗るクラップは、新しい時代の到来を祝福するかのようでもあり、メンバーも肩を組んだり振りをシンクロさせたりと、希望に満ちた未来への胸の高鳴りを全身で表してゆく。大サビではタカシのフェイクも冴え渡り、極めつけに特殊効果の火薬80発が、ステージ上を右へ左へと打ち上がって、場内は大歓声の嵐に。グループ史上最大規模となるワンマンかつ、1年越しとなる夢のステージを、かつてないほど華々しいフィナーレで締めくくった。

アンコールでは星空の中の青空をバックに、アルバムのラストを飾る「You know, I know」を、メンバー同士で和気藹々とハシャぎながら爽やかに初披露。加えて、椅子を使ったダイナミックなパフォーマンスが見どころの「Party Maker」で花道へ飛び出せば、キャノン砲から銀テープが舞い上がる。最後に「走れ!!!!超特急」で真正面から表明した未来への決意は、それぞれの口から言葉としても語られ、タカシは「黄金時代に突き進んでいくということで、いろんなことに挑戦して、いろんな超特急を見せていきたい」と頼もしく宣言。カイも「超特急という列車が日本全国、世界各地に知られる最高の列車になれるように進んでいきたい」と語った。

そんな想いの丈を表すべく、ダブルアンコールではステージにポップアップで飛び出し、戦隊風の口上から「超特急です!!!!!!!!」を、これまた待望のライブ初披露。1年前、自らの夢を詰め込んでこの曲を作詞・曲したユースケは、「やっと、やっとだよ!」と叫び、メンバー全員ブチ切れたテンションでステージを暴れ回って、「ダンスというよりマラソン」というカイの言葉を納得させる。しかし、その全力投球ぶりが愛おしく、最後の挨拶で「この歌詞の有言実行を果たすためにも、目に見えぬ勢いで走っていきたいと思います。ついてきてくれる人!」と問うリョウガに、手を挙げたくなってしまうのだから不思議だ。

さらにユースケがプロデュースしたエンドロール映像のラストでは、1月11日にスタートするテレビ東京 ドラマ24『フルーツ宅配便』のエンディングテーマ「ソレイユ」を担当すること。そして、4月から全国33公演で10万人を動員するグループ史上最大規模のホールツアーを開催することを発表。予想を超える嬉しい知らせに、8号車から歓喜の悲鳴があがった。

新たな時代が訪れる年に、さらなる飛躍を約束した6人だが、結成7周年の当日となる12月25日には大阪・ユニバーサル・スタジオ・ジャパンでスペシャルライブ、翌26・27日には大阪城ホールでツアー『GOLDEN EPOCH』の最終公演を開催と、年明け前の予定も目白押しである。公演前の囲み会見で「2018年を漢字一字で例えるなら?」と問われた際、リョウガは“化”の字を挙げて「速度を上げて黄金時代へ突入するということと、良い意味で他のアーティストの方々に被らないような“化”け方をしたいという、その皮切りの1年だったので」と回答した。誰も知らない超特急だけの未来を、どんな形で築いてくれるのか? 2018年も2019年も、この6人から目が離せない。
(取材・文/清水素子)

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