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砂沼サンビーチ廃止へ 下妻市長「取り壊し更地に」

12/8(土) 8:00配信

茨城新聞クロスアイ

開業から40年を迎えた下妻市長塚乙の大規模プール「砂沼サンビーチ」の存廃問題を巡り、菊池博市長は7日、施設を廃止して取り壊し、更地にする方針を明らかにした。来年夏の営業もしない。市議会全員協議会に説明後、記者会見した菊池市長は「更地にした上で、年間を通して利用可能な施設の整備を模索する」と述べた。

砂沼サンビーチは、海水浴場から離れた県西地域でも水で遊べるよう、県開発公社が1979年に整備。入場者数の減少などから同公社が運営から撤退し、施設は2009年に下妻市へ無償譲渡された。

施設の老朽化に伴い多額の修繕費がかかっており、市は来年度、電気設備の修繕などで約1億円が必要と予測。入場者数も黒字の目安とされる14万人を5季連続で下回り、記録的猛暑だった今季でさえ約12万人だった。年度別収支も14年度以降、赤字が続いている。

菊池市長は4月の就任会見で「公約通り、1年以内に方向性を出したい」との考えを示し、6月に施設環境や経営状況を調査する砂沼サンビーチ検討委員会(委員長・野中周一副市長)を庁内に設置した。

検討委は11月20日付で菊池市長に報告書を提出。検討の結果として「サンビーチの方向性については、廃止することが妥当と考えられる」と明記した。

市は砂沼サンビーチの現状をまとめた広報紙を8月と10月の2回発行し、11月には市民報告会を中学校区ごとに計3日間開いた。

菊池市長は、検討委や昨年12月に市議会がまとめた公共施設等マネジメントに関する調査特別委報告書、市民報告会の意見などを踏まえ「総合的に判断した」と述べ、跡地の利活用については「民間活力の導入も含め、砂沼広域公園の管理者である県と協議を行っていく。砂沼西岸の下妻市開発公社の所有地やビアスパークしもつまとの一体的な整備を視野に入れたい」と語った。

市によると、施設の撤去費は県開発公社が負担すると、当時の譲渡契約書と協定書に盛り込まれているという。

砂沼サンビーチは開業以来、累計で約670万4千人が利用している。

(小林久隆)

茨城新聞社

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