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外ケ浜・三厩大火 延焼の陰に「空き家問題」/通報遅れ被害拡大か/火元の両隣 住人なく

12/8(土) 8:35配信

Web東奥

 青森県外ケ浜町三厩六條間付近で6日、住宅など8棟を焼く火災が起きた。火元の男性の行方はまだ分かっていない。三厩地区では2016年9月と18年1月に続く大規模火災で、いずれも木造住宅が密集しているという共通点がある。今回は、火元となった住宅の両隣に誰も住んでおらず、通報が遅れたことも要因の一つとみられる。過疎地域で進む「空き家問題」が、防災面にも影を落としている。

 「近くの家が燃えている」。最初に119番通報が入ったのは6日午前7時16分。通報したのは火元の2軒隣に住む男性だった。この後、同様の119番通報が相次いだ。青森地域広域事務組合の吉本雅治消防次長は「最初の通報の段階で、すでに火は拡大していたようだ」と語る。

 火元とみられる住宅は両隣が空き家。道路を挟んで向かい側には小屋しかない。取材によると、午前7時ごろには、六條間地区に住む女性が、船で沖に出ていた家族から火事の発生を疑う連絡を受けていた。消防隊員が現場に着いた時にはすでに3棟に延焼していたという。

 16年9月と18年1月に、今回の現場から北西に約9キロ離れた三厩龍浜地区で起きた大規模火災では6~8メートルの風が吹いていたが、今回は現場から近い今別町の観測地点で1.5メートルと穏やかだった。

 消防によると、今回、通報を受けて今別分署から1台目のポンプ車が現場に到着するまでの時間は13分。吉本消防次長は「今回も順次、応援出動を要請した。火元の住宅の両隣が空き家で、通報が遅れたことが被害が拡大した要因の一つと推測される。火災時は1分の差でも大きい。見つけたらいち早く通報してほしい」と話した。

 地域で空き家が増える中、火事の拡大を早期に食い止める手だてはあるのか。6日、現場を訪れた山崎結子町長は、取材に対し「空き家に火災警報器を付けるのは難しい」と顔色を曇らせた。

最終更新:12/8(土) 8:35
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