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N.Flying、初の東名阪ツアーを完走 「2018年一番の思い出は、僕たちN.Flyingが作る」

12/8(土) 20:00配信

エキサイトミュージック

韓国出身の5ピースロックバンドN.Flying(エヌフライング)が12月7日、東京・TSUTAYA O-EASTで『N.Flying 1st Livehouse Tour - THE REAL IV - N.Flyingの新たなライブ公演、東名阪を巡る 初のTour』を行った。これはタイトルにある通り、N.Flying初のツアーのファイナル公演で、この場で、2019年初夏の日本1stアルバム『BROTHERHOOD』の発売と、2019年6月7日、新木場STUDIO COASTでの『N.Flying 2019 LIVE IN JAPAN -BROTHERHOOD-』開催が発表された。

N.Flying初のライブハウスツアーは全公演ソールドアウト。気を帯びた満員の会場にメンバーたちが飛び出し「The Real」がスタートすると、たちまち大きなN.Flyingコールが起こる。ドラムのジェヒョンのリズムの合わせてフロアの手が揺れ、ボーカル&ラップのスンヒョプはニコニコしながらジャンプし、メインボーカルのフェスンは、サビ前で「TOKYO!」と叫びファンを煽る。オープニングから凄まじいほどの一体感で、「All in(JP ver)」、「Knock Knock(JP ver)」まで、ライブのテッパン曲で駆け抜ける。

「日本で初の単独ツアーができて、本当に幸せです。今日はファイナルだし、メンバー全員、かなり高まってます」というギターのチャ・フン。「2018年一番の思い出は、僕たちN.Flyingが作ります!」とスンヒョプが気合を入れると、ちょっとセンチメンタルな「UP ALL NIGHT」に突入。「Hot Potato」ではベースのグァンジンが軽快なステップを披露し、「ANYWAY」ではスンヒョプとフェスンの2ボーカルが、歌詞に合わせて大きなハートポーズを作る。N.Flyingはロックバンドであるが、こういうアイドルとしての一面を見せてくれるのも魅力のひとつだ。

『THE REAL』ライブシリーズ恒例となったカヴァーコーナーでは、なんと、話題沸騰中のDA PUMPの「USA」をロックアレンジで。2ボーカルの“いいねダンス”もバッチリだ。そして新しい試みとして、フェスンが大好きだという日本のアニメ曲をメドレーにしたが、『君の名は』の「前前前世」や『ドラえもん』の「ひまわりの歌」など8分という大作ながら工夫を凝らした展開と演出で魅せた。7月のブリッツ公演でも好評を博した「K-POP mash up」では、「BTS/DNA」の口笛のフレーズを上手く取り込みながら、ダンス曲であるK-POPのヒット曲をバンド・アレンジで披露し盛り上げた。こういうアレンジができるのも、バンドならではだ。

中盤は日本初パフォーマンスとなる韓国最新曲「Flower」からスタート。韓国で10月から始まった「N.Flyingの持っている可能性と音楽性を新曲とライブで披露するプロジェクト」という「FLY HIGH PROJECT」の第一弾となるアコースティックギターとツインボーカルが映える抒情的なこの新曲に加えて、スンヒョプの新曲2曲も初披露。「Preview」は、ジャズの要素を取り入れた軽快なピアノの音が特徴的な曲、そして「Rooftop」は、オリエンタルなムードが漂うポップ曲で、両曲ともスンヒョプのラップと2ボーカルというN.Flyingらしさが上手く活かされている楽曲だ。

新曲の初披露というお楽しみの後は、さらにうれしいお知らせとして、2019年初夏の日本1stアルバム『BROTHERHOOD』の発売と、2019年6月7日、新木場STUDIO COASTでの『N.Flying 2019 LIVE IN JAPAN -BROTHERHOOD-』開催が発表されたが、発表と同時にフェスンがスンヒョプにすりより「エーン」といわんばかりのうれし泣きのジェスチャーを見せると、会場からは大きく温かな拍手が沸き起こた。「やっとここまできました。やっとです……。本当にグッとくるものがあります」と感慨深げなスンヒョプ。「初めて日本に来てライブをやったのが2013年10月1日のcyclon(渋谷のライブハウス)だったよね。そのときから今までずっと皆さんが隣にいてくれた。本当に本当にありがとうございます」とグァンジンが感謝を述べると、フロアからも「ありがとー!」という声と大きな拍手が上がった。

「皆さんが僕らの側にいてくれて、僕たちがここまで成長することができました。本当にいろんなことがありました。今も悩みながら5人で力を合わせながら走ってるけど、こうやって皆さんがずっと応援してくれるから、今の僕たちがいるし、未来の僕たちに繋がっていくんだと思います」というチャ・フンの言葉にさらに大きな歓声が上がった。

「アルバムは制作中ですが、せっかくなのでできたばかりの新曲を1曲!」というスンヒョプの声で始まったのは、来年発売される日本1stアルバムに収録される日本語の新曲「STAND BY ME」。印象的なサビのフレーズから始まる爽やかなこの曲では、間奏で「みんな、いつも側にいてくれてありがとー!」とフェスンが絶叫。ここからは再びロックのテッパン曲で盛り上げる。

「今回のツアーでは、全部出せた。皆さんと成長することができた」と満足そうな表情を見せるスンヒョプは、「最後まで付いて来てください!」とファンに煽ると、「HOW R U TODAY」で再び会場を熱くさせる。ラストの「Endless Summer」では、ボーカルのスンヒョプ、フェスンとベースのグァンジン、ギターのチャ・フンがステージの前方に4人で1列に並んでファンの近くでプレイすると、大きな一体感とスンヒョプの熱い投げキッスで本編の幕が閉じた。

熱狂的な声に迎えられたアンコールではフェスンの圧倒的な歌声で始まり、赤いサンタの衣装で登場。「All I Want For Christmas Is You」で一足早いクリスマスムードを演出。最後の挨拶では、末っ子のフェスンが「皆さんに感謝の気持ちを伝えたくて」と手紙をポケットから取り出し「今年はアルバム活動、ライブと、本当に幸せな毎日でした。家に帰る時、空を見上げるクセがあります。キラキラ光っている星がファンの皆さんが僕を応援してくれる顔と重なって、会いたくなります。今日、こうやって僕がこのステージに立つことができたのは、すべて皆さんのおかげです。ありがとうございます」と読み上げると、会場から歓声が上がった。

チャ・フンも「手紙を書いてきたの、知らなかった。末っ子だけど、お兄さんみたい」と笑う。そのチャ・フンも「ソールドアウト、ありがとうございます! 7月のブリッツライブでこのツアーを発表した時、皆さんの反応、涙、気持ちが僕の心に届いてグッときました。その時のような気持ちを今日もまた、プレゼントしてくださって、ありがとうございます」と感謝の言葉を口にした。温かな気持ちに包まれると、最後は、「Lovefool」と「Fall With you」を笑顔で歌いあげ、ファンの「WOW WOW」という大合唱でライブ本編が締めくくられた。

N.Flyingは、FTISLANDやCNBLUEらを有する韓国のFNCエンタテインメントに所属するイ・スンヒョプ(ボーカル&ラップ)、クォン・グァンジン(ベース)、チャ・フン(ギター)、キム・ジェヒョン(ドラム)、ユ・フェスン(ボーカル)から成るバンドで、ラップ×ロックを取り入れた楽曲スタイルから“ニュー・トレンド・バンド”と称されている。そんな彼らが今年の3月より、『THE REAL』というタイトルを冠したライブシリーズをスタートさせた。3月3日の『THE REAL I』(TSUTAYA O-EAST)はキャリア初となるワンマンライブ、7月26日、27日の『THE REAL II』、『THE REAL III』(マイナビBLITZ赤坂)は各日セットリストを変えた初の2Days公演、そして今回の『THE REAL IV』は初の東名阪ツアーと、1歩ずつ着実にステップアップを重ねてきた。

いよいよ来年の6月には、N.Flying史上最大キャパの単独ライブに挑むこととなる。今回のツアーでは、これまでのライブよりも観客の温度が高くなっているのを如実に感じた。まさに、ブレイク前のムードだ。バンドが生み出すグルーヴの高揚感とアイドルらしいキラキラした一面がN.Flyingらしさだが、それらは確かなボーカル力と演奏力に支えられているものだ。ライブを見るたびに感じられる彼らの成長と絆。来年リリースされるアルバムタイトル『BROTHERHOOD』とは、今のN.Flyingにピッタリのタイトルだ。
(取材・文/坂本ゆかり)

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