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実力は和牛でも…霜降り明星「M-1優勝」のメンタルを分析

12/8(土) 9:26配信

日刊ゲンダイDIGITAL

 若手漫才の登竜門「M―1グランプリ2018」で史上最年少で王者に輝いた霜降り明星。審査員の上沼恵美子への暴言騒動も話題になっているが、昨年のABCお笑いグランプリ優勝の実力をまざまざと見せつけた。

 とはいえ、決勝ファイナルに残った和牛とジャルジャルとの実力差は紙一重。霜降り明星を優勝に導いた紙一重の差とは何だったのか? 

 プロ野球選手や女優など8000人以上のメンタルトレーニングを担当してきた石津貴代氏(リエート代表)がこう分析する。

「実力が拮抗した者同士の場合、最後に勝敗を分けるのは、緊張をコントロールし普段通りの実力を発揮できるかにかかってきます。今回のM―1のケースですと、結成15年目でラストチャンスのジャルジャルさん、2年連続準優勝の和牛さんは背負うものも大きかった。いい評価をもらわなければいけないというプレッシャーは、霜降り明星より大きかったと考えられます」

 石津氏は最近、「緊張をコントロールして最高の結果を出す技術」(すばる舎)を出版。霜降り明星は年齢的にも幸運に恵まれていたという。

 2人はボケのせいや(26)とツッコミの粗品(25)がまだ若く、ジャルジャルや和牛と比べ10歳ほども年下だ。

「フィギュアスケートがいい例ですが、若手が急激に好成績を挙げることがあります。若手はいい意味でプライドが高くありませんから、今回ダメでも先がある、先輩に負けるのなら仕方ないという思考を取る。サラリーマンにも同じことが言えますが、置かれた状況を客観的に見ることが大切です。大舞台での緊張対策としては、『大きな声でしゃべる』『会場に入るときはゆっくり』など簡単なテーマを自分に課して登場したりします。それをクリアすることで即効性の緊張緩和になるのです」

 確かに優勝を期待されたジャルジャルと和牛の顔は緊張でこわばっていたが、霜降り明星には余裕があるように見えた。

 緊張が見る人に伝われば、それだけで評価は落ちるもの。実際、せいやは本番を振り返って「和牛さんかジャルジャルさんが優勝しても仕方ないと思っていた」と話していたし、粗品も「気持ちのゆとりも意識した」とコメント。完全に開き直っていた。

 紙一重とはいえ、このわずかな差こそが売れっ子になれるか、なれないかの大きな壁になる。

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