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「5年前の件の査察で断罪とは遺憾」…自殺した元司令官の遺書公開

12/8(土) 15:02配信

中央日報日本語版

7日に自殺した故李載寿(イ・ジェス)元国軍機務司令官の遺書が公開された。李元司令官は遺書で「5年にもなる今、当時(セウォル号事故)の件の査察で断罪するとは本当に遺憾」と悔しさを吐露した。検察・裁判所・軍同僚・家族に言及しながら別れの言葉を残した。

8日に遺書を公開した法務法人ロゴスのイム・チョニョン弁護士は予告した午前11時より少し早い午前10時54分ごろ松坡(ソンパ)警察署に到着した。イム弁護士は「故人の死を哀悼し、これ以上の憶測や疑惑が発生しないよう遺族の意向によって遺書を公開することにした」と明らかにした。

李元司令官の遺書はA4用紙2枚で、ホッチキスで留められた状態で見つかったという。家族への別の手紙などは発見されなかった。イム弁護士は「事故の直前に立ち寄ったという事務室の職員らは遺書を作成するような姿は見られなかったというので、おそらくあらかじめ作成しておいたものと推定される」と述べた。

李元司令官は遺書の冒頭に「セウォル号事故当時、国軍機務司令部と機務部隊員は献身的に最善を尽くした。5年も経つ今、当時の件を査察で断罪するとは本当に遺憾」と書いていた。これについてイム弁護士は「セウォル号事故当時、海軍兵力68万人、軍装備1万台が投入された。故人は私心なく仕事をしたのに、このように映って捜査を受けることに非常に苦しんでいた」と伝えた。

李元司令官は遺書で「これまで一点も恥ずべきところなく生きてきたが、転役後、複雑な政治状況と絡んで仕事をする機会を得ることができなかった」とし「ようやくいくつかのビジネスを意欲的に進めていた時にこのようなことが発生し、みなさんに申し訳ない」と謝意を表した。

イム弁護士は「実際、逮捕状が棄却されて故人は喜んでいた。しかしその後、もしかすると逮捕状の再請求や周囲の人への捜査拡大があるのではと考えて苦しでいた」とし「家族にもそのような心境を表していたようだ」と伝えた。

故人は遺書で「逮捕状審査を担当した判事に敬意を表し、今回の件でつらい状況を迎えないことを願う」とも書いていた。検察には「検察側にも申し訳なく、私がすべてのものを抱えていくことにし、ほかの人たちには寛大な処分をお願いしたい」と伝えた。家族、軍の同僚にも短くメッセージを残した。

「すべてのものを抱えていく」という部分について、イム弁護士は故人が生前に話していた「功は部下に、責任は自分が負っていく」という言葉に言及し、「故人が司令官だった当時、610、310部隊長の2人が逮捕されたことを悔やんでいた。具体的な指示はしなかったが、司令官でありながらすべての責任を痛感し、部下は許してほしいと何度も要請した」と説明した。

イム弁護士は、「周囲の人に対する捜査が確認されて心配していたのか」という質問に対し、「確認されたのではなく、憂慮していた」とし「これを見てほしい。逮捕状担当の判事を心配する方であり…周囲の人に被害が及ばないか心配していた」と話した。

イム弁護士は「最後の電話で『検察から何か連絡はなかったか』と尋ねられ、『まだ連絡はない。逮捕状請求の棄却直後にすぐに呼ぶことはない。今週は呼ばれないから安心してほしい』と慰労の言葉を伝えた」とも説明した。故人は「60年間の人生をよく生きた。みなさん、お元気で」と遺書を終えた。遺書を読むイム弁護士は途中、涙ぐんで言葉を続けられなかった。

故イ・ジェス元司令官の葬儀は8日午前からサムスンソウル病院葬儀場で営まれる。出棺は11日。

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