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超特急が夢の舞台本番直前に語った、熱い本音と野望 「(SSAを)次のステップに繋げたい」/レポート

12/8(土) 23:45配信

エキサイトミュージック

2018年11月14日に約2年ぶり、自らの新時代の幕開けを予感させる3rdアルバム『GOLDEN EPOCH』をリリースした、6人組メインダンサー&バックボーカルグループ、超特急。アルバムを携えたアリーナツアー初日となる12月7日に、“2018年の目標”として掲げてきた夢舞台、さいたまスーパーアリーナでの初ワンマンを開催。ライブ直前には、メンバー全員が揃って会見を行い、ライブへの意気込みから今後の抱負までを率直に語った。

テレビや紙、web媒体など各報道関係者がカメラを構えて並ぶ中、「超特急さんです」との声に導かれて入室した6人。ライブのオープニングで着用していたゴールドとブラックを基調とした華やかなスーツで姿を現した。「リハーサルを終えたばかり」とタカシが何気なくつぶやいたが、その熱がまだ残っていたのだろうか、少し上気しているように見えた。

メディア関係者を前に、「僕たちが、超特急です!」と自己紹介。カイから順に名乗っていったのだが、元気が良すぎてユースケは自分の名前すらよく聞き取れないほど(笑)。他のメンバーがすかさず「ユースケです」とフォローした。超特急ポーズを決めると、カメラマンから「こっちを向いて」「こちらもお願いします」の声が後から後から飛んだ。

インタビューアーからの質問に応じる形で、会見がスタート。まずは、さいたまスーパーアリーナ公演の見どころについて問われると、スポークスマン的な役割を担うカイは、「今年の目標が叶います。大きな会場で、集大成をお見せしたい。僕らの(これまでの)道のりを感じていただければ」とコメント。リョウガは「昨年末のアリーナからメンバーもライブに関わってきましたが、今回はより積極的に関わりました。タイトルにあるような“黄金時代”になるようなライブをお見せしたい」と意気込みを語った。

一方、タクヤは「結成から7年間の道のり、成長を感じられるライブになると思います。以前、僕らはブルーノ・マーズさんのライブをこのさいたまスーパーアリーナで見たのですが、もちろん比べ物にはならないけど、(ステージに)立っている間だけでもブルーノ・マーズさんを超えるような気持ちで臨みたい」と堂々と発言。

ライブ演出を統括するユーキは、「二度と戻らない、平成最後のライブなので気持ちをこもったライブにしたいですし、次のステップに繋げたいです」と語った。ユースケは「新曲も多いので、これまでの自分を覆すようなライブになるんじゃないかと思います」と、新時代を匂わせる発言。



タカシが、「目標の場に立てることが素直に嬉しいです。つい先ほどまでリハーサルをしていて、正直まだ実感は湧きませんが、(ライブ中は)楽しんで、8号車(ファンの呼称)全員に届けられるようにしたいです」と締めたかと思いきや、ユースケが謎のタイミングで「そだね」と相槌を打った。それによって、6人の張り詰めていた緊張感の糸が、ふっと降るんだように感じた。

ここからは、いつもの6人になってワチャワチャした自然体の雰囲気に。「本日は23,000人の観客が詰めかけている」と説明されると、いつも冷静なカイが「にまんさんぜんにん……ですか?」と驚きを隠せない様子で、「今、正式な入場者数を初めて聞いたので、数字を聞いて、(その数の大きさに)びっくりしています」と本音を漏らしていた。

この日のライブは、総合演出のユーキが「度肝を抜かれるような演出が多数あります」と胸を張ったように、これまでの超特急でのライブでは見たことがないような仕掛けや装置、演出が随所に見られた。なかでも特筆すべきは、「リョウガのピアノ演奏」だろう。「最初にやると決まった時はびっくりしました。(ピアノの練習は)10年以上前にやっていてそれ以来で。初めて人前で弾く場所が23,000人の前という、超展開になりました」と心情を吐露。自他共に認めるゲーマーであるリョウガが、プライベートの8~9割の時間をピアノ練習に当てたと知ると、「おお~!」と誰よりも驚嘆したのは他のメンバー5人。タクヤからは「オンラインフレンドなんですが、ずっとオフラインになってました」と、それを裏付ける発言も飛び出した。

会見では、ユーキの独特の言語センスを生かす場面も。ライブの前にブログで「8号車 笑顔乗せて 走りたい」という字足らずの俳句を掲載したことから、「今日の気持ちを一句」と記者からせがまれてしまったのだ。かなり悩ましい表情を浮かべつつ、リョウガやタクヤからは、「うまくいったら、(囲み取材などで)これから恒例になるね」などと冷やかされながら、ひねり出したのが以下の句である。

「超特急 平成最後 乱れ咲き」

最新アルバム収録曲『PUMP ME UP』のフレーズを引用するという、気の利いた名(迷?)句が生まれた瞬間だった。

年明け、2019年も超特急の快走はとどまるところを知らない。1月期ドラマ『フルーツ宅配便』のエンディングテーマ曲「ソレイユ」を担当することが決まったのだ。手がけるのは伝説的フォークミュージシャンの高田渡を父に持ち、自らもアーティストとして活躍する高田漣。「これまでEDMが多かったですが、今回はカントリーテイストのナンバー」とタカシが楽曲を解説。このコラボでまた、新しい扉を開くことになりそうだ。

ちなみに、ソレイユとはフランス語で「太陽」の意味。その歌を歌唱するタカシの名前も「太陽」と書く。「偶然だと思いますが、嬉しいです」と笑顔を浮かべたまでは良かったが、「僕のために作られた?」と発言すると、メンバーから「いやいやいや」と制されていた。ダンサー陣もコーラスで参加したそうで、「レコーディングでお褒めの言葉をいただいた」(ユーキ)、「うまいねって」(リョウガ)と調子にのる始末ではあったのだが(笑)。

2019年4月20、20日、千葉県松戸・森のホール21からスタートする全国ホールツアー「BULLET TRAIN SPRING/SUMMER TOUR 2019 『EUPHORIA ~Breakthrough, The Six Brave Stars~』」の開催も発表された。本ツアーは全33公演に及ぶ超特急史上最大規模のもので、10万人を動員予定だ。ツアーについてカイはこうコメントした。

「全国開通が僕たち超特急の長年の目標でもあるので、待っていてほしいですね。タイトルは『幸福感』という意味があるので、それを感じていただけるライブにしたいです」

2019年の抱負を問われたユースケは、(作詞作曲した『超特急です!!!!!!!!』の)歌詞にも書いたので、紅白、出ます!」と高らかに宣言(直後にリョウガから「出ちゃうの?」と突っ込まれていた)。

結成間もない頃から手探りしながら、前だけを見て進んできた彼ら。何度も逆境をはねのけ、それを力に替えてきた。黄金時代という新時代を築こうと挑む超特急から、ますます目が離せなくなりそうだ。
(取材・文/橘川有子)

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