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岩手医科大、編入試験で同大出身者優遇 3私大医学部が不適切入試会見

12/8(土) 13:01配信

毎日新聞

 岩手医科大(岩手県)、金沢医科大(石川県)、福岡大(福岡県)の私立大3校が8日、文部科学省が実施している医学部入試に関する緊急調査で「不適切な疑いがある」と指摘された運用について、それぞれ記者会見を開いて説明した。

 医学部入試を巡っては東京医科大(東京都)、昭和大(同)、神戸大(兵庫県)が女子受験生や浪人生に不利な得点操作をしたり、医師が足りない地域出身の受験生に加点したりしていたことが判明。問題は全国に広がった。

 岩手医大は、医学部への編入試験で同大出身者を優遇して合格させたなどと、指摘を受けたと発表した。

 岩手医大によると編入試験は、歯科医師免許を取得または取得見込みの人が対象で、今年の試験には34人が応募し7人が合格。このうち3人が岩手医大の出身者だった。2013年から募集要項に明示しないまま、定員中に同大出身者枠を設けていた。

 また、今年の一般入試の補欠合格者繰り上げで、評価が下位の受験生1人を追加合格させていた。「特定の属性で合格させたことはないが、経緯は記録を残していないので説明できない」とした。

 金沢医大は、今年の医学部特別推薦入試(AO入試)で、募集要項に明示しないまま卒業生の子どもや地元の高校出身者らに加点していたと発表した。

 AO入試には今年から「北陸3県の高校出身者」「卒業生の子弟・子女」「現役・1浪の受験生」の項目を設け、3~10点を加点していた。AO入試の募集定員は27人。448人が受験し、現役6人と浪人21人が合格した。加点の影響で不合格となった受験生が7、8人おり、19年の入学を希望した場合、入学を認める方針。

 福岡大は、医学部医学科の一般入試と推薦入試で長年にわたり、浪人生の得点を現役生より低く抑える得点操作をしていたと発表した。今後、第三者を含む調査委員会を設置して、不合格者への対応などを検討する。

 福岡大によると、得点操作をしていたのは、高校が作成する調査書の点数。現役生には最大で20点、1浪生は10点を調査書の評価平均値に加える得点操作をし、2浪以上は加点の対象としなかった。推薦入試でも同様の操作があった。

 福岡大は「一定の時間が経過した評定平均値は数値としての有効性は低いと考えた」とし、来年以降、卒業後の年数による差別をなくすとした。【佐藤慶、山下俊輔、日向梓】

最終更新:12/8(土) 15:28
毎日新聞

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