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声優・野沢雅子の“同化力”「キャラと一緒に何倍もの人生経験をした」

12/8(土) 6:00配信

オリコン

 昨年、人気アニメ『ドラゴンボール』シリーズで主人公・孫悟空を演じる声優・野沢雅子が、『ひとつのビデオゲームのキャラクターを最も長い期間演じた声優』『ビデオゲームの声優として活動した最も長い期間』の2項目でギネス世界記録に認定され話題となった。こうした記録が示す通り、これまで野沢は『ゲゲゲの鬼太郎』の鬼太郎、『銀河鉄道999』の星野鉄郎、『いなかっぺ大将』の風大左衛門など数多くのキャラを演じ、その経歴は日本の“アニメ史そのもの”と言える。そこで、性格のまったく異なるキャラを演じ分ける際の秘訣や、声優人生で得た経験について聞いた。

【画像】野沢雅子と一体化!? 孫悟空、ゴールデンフリーザ、ベジータなど人気キャラ集結

■演じたキャラは300以上!「キャラを演じ分けようと思ったことはない」

 12月14日に公開される『ドラゴンボール』の劇場版シリーズ20作目『ドラゴンボール超(スーパー)ブロリー』で、これまで同様に主人公・孫悟空を演じている野沢。大ベテランながら、変わらぬバイタリティで周囲を魅了している。その元気の秘訣について聞くと、「それが、何も考えてないんです」と率直に回答。続けて「毎日するのは、風呂場で喉に向かってシャワーを当てること。これをやるとホコリが取れると思っています。それから生ぬるいお湯を鼻で吸って吐く。これをしているからか、一度も風邪をひいたことがないんです」と笑顔を見せた。

 そんな、声優業界のレジェンドである野沢が演じたキャラは300以上、しかも主役を務めた作品の多さも破格だ。『ゲゲゲの鬼太郎』(1968年)の鬼太郎、ガンバの冒険(1975年)のガンバ、『銀河鉄道999』(1978年)の星野鉄郎、そしてご存知、『ドラゴンボール』(1986年)の孫悟空など多岐にわたる。アニメファンの各世代それぞれに、愛着のある野沢キャラがいるのではないだろうか。

 『いなかっぺ大将』(1970年)では闊達な田舎の少年、ガンバ役ではノロイに迫られる恐怖、鉄郎役ではメーテルを慕う少年の恋心、2008年の『墓場鬼太郎』では冷徹な妖怪…一癖も二癖もある役柄の内面を演じ分けてきた。ところが、野沢は「キャラを演じ分けようと思ったことはない」と強調する。

 「よく聞かれるんですが、悟空を演じる際に、『悟空を演じるぞ!』って思ったことは一回もない」のだそう。TV版の『ドラゴンボール』で孫悟空、孫悟飯、孫悟天の三役を演じ分けてきたが、一般的に同一番組で複数のキャラを演じる場合、それぞれのキャラを別撮りするという。しかし、野沢は3キャラを1テイクで収録していたというのは有名なエピソードだ。その点について、野沢は後輩に「みんなができると思われるからやめてください」と言われたこともあると舞台裏を明かした。

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最終更新:12/9(日) 20:25
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