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卵のアレの有用性、化粧品応用 アルマード、消費者の反応に大きな手応え

12/8(土) 13:10配信

SankeiBiz

 化粧品の通信販売を手掛けるアルマードは、卵の殻と卵白の間にある卵殻膜の有用性に着目し、卵殻膜を配合した化粧品やサプリメントの開発・販売を行ってきた。2001年から東海大学、東京大学、東京農工大学との産学連携での共同研究プロジェクトを推進。荒西俊和社長は「大学との研究プロジェクトで卵殻膜の有用性を科学的に解き明かし、化粧品をはじめ、さまざまな分野に応用することを目指している」と意欲を見せる。

【図解で知る】卵の「アレ」、卵殻膜ってどこのこと?

 中国の薬学書で天然の絆創膏として紹介されるなど、卵殻膜は古くから民間で創傷治癒に活用されてきた歴史がある。しかし、これまでその有用性は十分に解明されていなかった。

 11年に行われた研究では、卵殻膜が細胞を刺激し、創傷治癒の初期段階に欠かせないIII型コラーゲン関連遺伝子を培養皿上で増加させることを実証し、注目が集まった。

 さらに今年、農工大との産学連携プロジェクトの研究では、卵殻膜を塗布したIII型コラーゲン関連遺伝子が非塗布群と比較すると、1.6倍増加することを実証。また、増加する場所は、創傷治癒プロセスに必須の皮膚真皮乳頭層であることも明らかになった。

 11月、この研究論文「皮膚科学における有用性とメカニズム」が、米国専門科学ジャーナル「Cell & Tissue Research」のオンライン版に掲載された。

 「研究によって、卵殻膜の有用性が実証されたことで活用の可能性が広がった。一方で、卵殻膜は強靭(きょうじん)な繊維質でできており、水や油にも溶けないという性質から、化粧品やサプリメントに配合するためには高度な技術が必要。われわれがその技術を有しているという点は大きな強みになる」と荒西社長。同社は、既に卵殻膜を配合した化粧品やサプリメントの開発・販売を展開しているが、販売状況も好調だ。

 「最も実感しているのは、非常にリピーターが多いこと。それだけ品質を評価していただいている」と、消費者の反応に大きな手応えを感じているという。同社の19年度上半期(4~9月期)の売上高伸び率は、前年比67%増で、今後も年率30%前後の成長が予測されている。

 「今後も大学との共同研究も進め、卵殻膜の可能性を探索する学術的な基礎研究とともに、卵殻膜の素材そのものを医薬部外品の指定成分とする認可を得るためのビジネス的な視点での研究を並行して進めていきたい」と荒西社長は展望を語る。

 将来は、真皮におけるIII型コラーゲンの生成促進のさらなる検証はもちろん、創傷治癒素材(人工皮膚など)や風邪・インフルエンザ予防研究など、卵殻膜の多様な分野への応用を視野に、社会への貢献を目指す。

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【会社概要】アルマード

 ▽本社=東京都中央区京橋3-6-18 東京建物京橋ビル8階

 ▽設立=2000年10月

 ▽資本金=6000万円

 ▽事業内容=化粧品・サプリメントの企画・開発・販売

最終更新:12/8(土) 13:10
SankeiBiz

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