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独与党はメルケル路線「継続」を選択も「刷新」に課題も

12/8(土) 9:05配信

産経新聞

 【ベルリン=宮下日出男】ドイツの保守系与党、キリスト教民主同盟(CDU)は7日、メルケル首相の側近である党幹事長のクランプカレンバウアー氏を新党首に決め、メルケル路線の「継続」を選んだ。2021年までの首相任期をメルケル氏が全うするには後押しとなるが、党勢回復に向けて党の刷新を印象づけられるかが課題となる。

 「『ミニ』と呼ばれるような点は私にはない」。党首選中、クランプカレンバウアー氏は自身が「ミニ・メルケル」と称されることにこう反論。西部ザールラント州首相など長年にわたって政治キャリアを積んできたことを強調した。

 メルケル氏が幹事長に抜擢し、冷静な政治手法も似通うクランプカレンバウアー氏が党首選で意識したのは「違い」を示すことだ。

 メルケル政権が認めた同性婚に批判的な意見を表明し、廃止された徴兵制の代わりに社会奉仕活動の導入にも積極姿勢を示した。

 「犯罪を行った難民は二度と欧州に入れない」。メルケル氏の寛容な難民政策を支持しつつも、治安には厳しく対処する姿勢も明確にした。メルケル氏に批判的な保守派の取り込みを意識したことがうかがえる。 世論調査でクランプカレンバウアー氏は、主要3候補の中で最も高い支持を得ていた。ただ、メルケル氏が敷いた従来路線の踏襲との印象を拭えなければ、新興右派、ドイツのための選択肢(AfD)に流れた支持者の回復が難しくなるだけでなく、党内の保守派をまとめられるかにも不安が残る。

 また、連立政権を組む中道左派の社会民主党が今後の選挙で惨敗すれば、連立反対論が噴出し、政権が揺らぐ恐れも否めない。

最終更新:12/8(土) 9:05
産経新聞

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