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ファーウェイが関連会社使用しイランと取引疑い 孟容疑者が複数の米金融機関に虚偽説明か

12/8(土) 10:40配信

産経新聞

 【ニューヨーク=上塚真由】中国通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)の副会長兼最高財務責任者(CFO)の孟晩舟容疑者が米当局の要請によりカナダで逮捕された事件で、カナダ西部バンクーバーの裁判所は7日、孟容疑者の保釈の可否をめぐる審理を開いた。カナダ検察当局は孟容疑者が米金融機関に虚偽の報告を行い、米国の制裁下にあるイランと取引をした詐欺容疑で捜査していることを明らかにした。複数の現地メディアが報じた。

 カナダの検察当局によると、ファーウェイは米国の対イラン制裁に違反し、2009~14年に香港の関係会社「スカイコム」を使ってイランの通信会社と取引を行っていた。孟容疑者はファーウェイとスカイコムの関係が深いにもかかわらず、取引を仲介した米国の複数の金融機関に対し、無関係と虚偽の説明をした疑いがあるという。米当局が8月22日に詐欺容疑で逮捕状を取ったことも明らかにした。

 7日の審理には孟容疑者が出廷した。検察側は、孟容疑者は32億ドル(約3600億円)の資産を持つ創業者の娘であり、国外逃亡の恐れがあると主張。また、孟容疑者は長男の留学先の米ボストンをたびたび訪れていたが、米当局の捜査を察知し、17年春以降は渡米を避けていたとも指摘し、米国への身柄引き渡しまでは保釈を認めるべきではないと訴えた。米国で有罪になれば禁錮30年以上の刑が科される可能性があるという。これに対し弁護側は、資産は国外逃亡の恐れと無関係などと訴え、保釈を求めた。保釈の可否の判断は週明けの10日以降に持ち越されることになった。

 孟容疑者の逮捕を受け、米中の貿易協議に波及する懸念も広がっている。トランプ米大統領は7日、「米中協議はとても順調だ!」とツイッターで強調。また米国家経済会議(NEC)のクドロー委員長は同日、米CNBCテレビ番組で「率直に言って、今のところ影響はないと思う」と述べ、米中協議に楽観的な見方を示した。

最終更新:12/8(土) 10:40
産経新聞

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