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山梨知事選、菅長官投入で自民「挙党」演出 二階氏の本気、地元に浸透

12/8(土) 20:06配信

産経新聞

 自民党が山梨県知事選(来年1月10日告示、同27日投開票)のてこ入れに本腰を入れている。8日は安倍晋三政権の要である菅義偉官房長官が甲府市内で開かれた党推薦候補となる新人、長崎幸太郎元衆院議員の集会に駆けつけた。二階俊博幹事長を後ろ盾とする長崎氏は過去に保守分裂選挙を繰り広げ、党内にはわだかまりも残る。菅氏投入で挙党一致を演出し、組織を引き締めて知事選に勝利し、夏の参院選にも弾みをつけたい考えだ。

 「私ども自民党が、知事選に44年ぶりに一つになって取り組む」

 菅氏は集会でこう強調した。山梨県知事選で久々の「県連候補」擁立となった今回は「けっこう動員がかかっている。党本部が力を入れている」(地元政界関係者)という。

 長崎氏は二階派(志帥会、44人)の特別会員で、二階氏の秘蔵っ子。知事選は現職の後藤斎(ひとし)知事が立憲民主、国民民主両党の推薦で再選を目指し、与野党が激しくぶつかり合う。分裂選挙が常態化していた党県連も「二階氏の本気が伝わり、8割方が長崎氏支持で固まった」(自民党筋)とされる。

 知事選は統一地方選や参院選など選挙がめじろ押しの来年の初戦ともなる。4日には、所属議員が長崎氏と対立してきた岸田派(宏池会、48人)会長の岸田文雄政調会長が長崎氏の集会に参加し、岸田、二階両派の融和を訴えた。

 是が非でも勝ちたい党本部にとって「大同団結」は欠かせない。無派閥でもある菅氏の投入はその象徴という意味合いもある。菅氏は6月の新潟県知事選で公明党との調整役を果たし、二階氏が運輸相時代に秘書官だった花角英世氏の勝利を引き寄せた。山梨県知事選で再現を狙っているようだ。(中村智隆)

最終更新:12/8(土) 20:06
産経新聞

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