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不毛な徹夜国会…立憲民主vs国民民主の確執が生んだ「幻の内閣不信任案」

12/8(土) 21:13配信

産経新聞

 改正出入国管理法が成立した7~8日の国会攻防で、安倍晋三内閣不信任決議案提出の可否をめぐり立憲民主、国民民主両党の対立が表面化した。自民党も野党の「内紛」に振り回された結果、午前4時すぎまでの不毛な「徹夜国会」となった。(松本学)

 立憲民主党は7日昼ごろには不信任案提出の見送りを決めていた。「『会期末の恒例行事』に国民の支持は得られない」(党幹部)とみたからだ。

 ところが夜になって、不信任案提出に慎重だった国民民主党が態度を変えた。午後9時ごろ、玉木雄一郎代表は立憲民主党の辻元清美国対委員長に直談判し、こう促した。

 「日和(ひよ)る理由はない。とことんやりましょう」

 衆参両院の野党第一会派の座を立憲民主党に押さえられ、国民民主党が活躍を示す場面は乏しい。立憲民主党をたきつけて「手段を全て使い切る本気の戦い」(玉木氏)を主導する構図を演出すれば、存在感を際立たせる機会となる-。

 だが、辻元氏は首を縦には振らなかった。不信任案が提出されても与党は粛々と否決するだけで、改正入管法の成立を阻止できるわけでもなかった。立憲民主党国対幹部は「日付をまたぐ時間帯の不信任案提出なんてあり得ない。単にわが党と反対のことをしたいだけだ。いやがらせだ」と不快感をあらわにした。

 「内輪もめ」は与党の疑心暗鬼を招いた。自民党は「不信任案を出す気配がある」(国対幹部)として、不測の事態に対応する衆院本会議を開くための延会手続きに着手。日付が変わる数分前から本会議が開かれる異例の事態となった。

 結局、国民民主党単独では不信任案提出に必要な議員51人以上を確保できず、提出は幻に終わった。党幹部は8日午前1時前に開いた党会合で、異口同音に立憲民主党の姿勢を嘆いた。

 榛葉賀津也(しんば・かづや)参院幹事長「委員長席に詰め寄って採決に反対するなら、不信任案提出に乗ってほしい」

 玉木氏「委員長席に駆け寄った野党は不信任案提出に協力いただきたい」

 敵は政府与党ではなく立憲民主党と言わんばかりの気勢は徹夜国会の実りのなさを象徴していた。

最終更新:12/8(土) 21:13
産経新聞

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