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ボロ布の山から集めた「お宝」、総額数十億円 パキスタン人業者のすごいビンテージコレクションを見た

12/8(土) 12:00配信

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フリマアプリ「メルカリ」の普及などで、古着や中古品を売買する人が増えているようです。自分にとっては処分に困った「ゴミ」が無駄なく再利用されるのはありがたいこと。古着の世界では、そんな「ゴミ」から貴重な「お宝」が見つかることもあります。古着の国際的な集積地であるパキスタンで、欧米の「ビンテージ」と言われる服を集めるようになり、いまでは世界的なコレクターとして知られる人物がいます。現在はバンコクを拠点にしている彼の倉庫と自宅をのぞかせてもらいました。(浅倉拓也)

【写真】「ビンテージの王様」サリーム・ガンチさんのコレクション

「これは1927年のリーバイス、こっちは1910年代」。巨大な倉庫の2階にある事務所で、キャビネットから無造作に取り出して、事務机の上に放り投げた。尾錠のついた90年前のジーンズはデッドストック(死蔵品)。パリッとしていて、まるで最近作られたレプリカのようだ。300万円ほどの価値があるという。 

ジーンズをはじめとするビンテージの古着は日本でも根強い人気があるが、サリーム・ガンチ(44)のコレクションは世界一とも言われ、その価値は数十億円とも言われている。「私が世界一のコレクターだとは思っていない」。ガンチはこう謙遜してみせたつつ、「確かに、すごく大きなコレクションだ。本当に質の良いものだけで5、6000点はある」と誇った。 

デニムウェアの他にも、知る人ぞ知るのは「スカジャン」のコレクションだ。第2次世界大戦後に日本に駐留した米兵がお土産に作った、派手な刺繍入りのジャンパーだが、ガンチは500点以上集めている。 

その服の背景にある歴史や物語もビンテージの魅力だ。ガンチが羽織ってみせたデニムのタキシードは1950年代のリーバイス製。「ホワイト・クリスマス」で有名な歌手のビング・クロスビーが、ジーンズ姿でホテルに入店してとがめられたことから、リーバイス社が特別に作ったという逸話がある。 

気に入ったビンテージの服なら何百万円でも惜しまないというガンチが、古着と関わるようになったのは15歳の頃。母国パキスタンのカラチで、1972年から古着のリサイクル業を営んでいた父親を手伝っていたという。

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最終更新:12/8(土) 15:40
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