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木村伊兵衛写真賞の最終ノミネートは、全員女性だった。 男と女、写真の撮り方はどう違うのか。

12/8(土) 15:08配信

ハフポスト日本版

小松浩子、藤岡亜弥、片山真里、笹岡啓子、春木麻衣子、細倉真弓。

この6人は2018年、第43回木村伊兵衛写真賞(木村伊兵衛賞)に最終ノミネートされた人たちの名前だ。

みなさんは、全員女性だということに気づいただろうか。

全員が女性だったのは、木村伊兵衛賞の選考でも初めてだという。

「アサヒカメラ」9月号が、「この女性写真家がすごい」と題した特集を組んだ。92年の歴史のなかで、女性写真家を特集するのは初めての試みだ。

「アサヒカメラ」の佐々木広人編集長は、なぜ今この特集を組んだのか。

女性の写真は、男性と何が違うのか。「男と女、分ける意味はあるのか」と自問自答したと語る佐々木さんに、木村伊兵衛賞の選考過程や、男女における写真の表現の違いについて聞いた。

今、女性写真家を特集する理由

――女性写真家を初めて特集しようと思った理由は?

僕は女性写真家だけことさら取り上げることに抵抗があったんです。なぜかというと男性も女性も関係ねえじゃんっていうのがあるわけです。

「女性写真家というのは大変だったんだ」と石内さんからもいろいろ聞いているんだけど、僕らは、写真家から写真を預かって作品を見て、載せるか載せないか。そこでしか判断していないんですよ。

ーー佐々木さんは、2014年に「脱カメラ女子」というテーマで寄稿されていて、女性がいわゆる「カメラ女子」時代から脱する機会を提供したいと書かれていました。

あの頃、流行っていて実際カメラ女子向けの本もあったし、うちもムックにチャレンジしたんですよ。でもあんまりセールス的にはうまくいかなかった。そういうのを積み重ねていったときに、男子も女子も関係ないじゃんという。

僕はいわゆる生物学的な区分でいえば男だったりするけども、マインドその他含めたところで、ほんとに(男と女の)間にいる方やトランスな方は、写真家にたくさんいるんですよ。

そうした写真家が本当に素晴らしい作品を撮っている。男、女と分ける意味はあるのかと思っていたんです。

ただ今年の木村伊兵衛写真賞、全員ノミネートが女性って、確率論的にすごいじゃないですか。無作為で6人女性並べるって、男性を同じく並べるのも大変。ある意味事件です。

写真家が、写真で世を記録するのと同様に、僕らも写真界のことを記録していかないといけないんじゃないか。来年になったらもっと理解が進んで、男だ女だっていう区分で語れるのは、実は今年ラストチャンスかもしれないなと。

多少のハレーションはあるだろうなと思います。でも今だったらまだジェンダー論に未熟な人でも入っていけるかもしれない。このチャンスは最初で最後かもしれないなと思ったんです。

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