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ゴミが世界で一つだけの作品に 世界をめぐる「段ボールアーティスト」

12/8(土) 10:00配信

MBSニュース

世界中の段ボールを集めて“財布”を作っている男性がいます。肩書きは「段ボールアーティスト」。始めたきっかけなど、話を聞きました。

カップ麺に果物に…段ボールが財布に

「段ボールアーティスト」島津冬樹さん(31)。仕事は世界中で段ボールを拾い集めるところから始まるといいますが、集めた段ボールを一体どうするのかというと…まずは段ボールを開き、その後は丁寧にカット。ボンドで貼り付け完成するのが「段ボール財布」です。西靖アナウンサー、その財布を見せていただきました。

(島津さん)「全部、自分で拾ってきた段ボールから財布を作っています。段ボールって強度もあるので、特に防水塗料など塗らなくてもしっかり使えるってこともありますし、使っていくことで結構風合いも出てくるので」
(西アナ)「使い込む変化も込みで楽しむもの」
(島津さん)「そうですね。育てる感覚ですね」
(西アナ)「ジーンズみたいですね」

他にもカップ麺が入っていた段ボールや、果物が入っていたものも…さまざまな段ボールが島津さんの手によって“財布”に変化します。

「段ボール財布」を作ったきっかけは…

島津さんが段ボールに興味を持ったのは、学生時代でした。

「多摩美術大学で学生をやってたんですけど、たまたま課題で使うために残していた段ボールがあったんですね。僕の財布が本当にボロボロになってしまっていて、買い替えたいけどお金もないしっていうことで、とりあえず間に合わせのために、段ボールで財布を作ったっていうのが最初の段ボールの財布だった」

応急処置で作った段ボール財布。周囲の反応は…

「最初はやっぱり段ボールの財布を使っていると同級生からもバカにされたし、『大丈夫?』って感じではあったんですけど。ただその年に芸術祭といって、多摩美術大学でフリーマーケットができるんですけど、そこで販売してみようということで500円で販売したのが、お客さんの反応がすごく良かったんですよ。おもしろがってくれる方がたくさんいらっしゃって。より励みになったというか、財布も使えるし、この活動を本格化してみようと思ってスタートした」

それ以来、段ボール財布作りにのめりこんだ島津さん。大学卒業後は、大手広告代理店に就職しますが、入社後すぐ、段ボールを集める変わり者という噂が社内に広まったそうで…

「仕事してても段ボールがデスクの周りに集まってくるんですよ。いらない段ボールがあったら島津の机に持ってくるっていう。結構山積みになってましたね」
Q.会社のデスクすごいことになってたんじゃないですか?
「だから僕とは別に段ボールを置くデスクがあって、そこにたまってました」

会社員として3年半働き、その後独立。念願の「段ボールアーティスト」という肩書きで、これまでに30か国を巡り、1か月に約40箱もの段ボールを拾い集め、作品を作り続けてきました。

「会社を辞めてからは、よりストイックに段ボールを追い求める旅行ができるようになって、時間もすごくとれるので。ミャンマーに行って、ミャンマーの段ボールを探しに行ったりとか。観光は一切ないです。一緒に行ったらおもしろくないかもしれない。街中に段ボールを捨てたりするでかいゴミ箱があったりするんです。そのゴミ箱をのぞいて。汚いゴミがたくさんあるんですけど、その中に輝いた段ボールがあったりするんですね。そういうところで拾うこともありますし、フルーツマーケットだったりとか市場とかに行って、そこで段ボールを見たりとかゲットしてきたりもあります」
Q.変なふうに見られません?
「ゴミ箱をのぞいて探してる瞬間っていうのは、みんな不審な顔で見てきますよね」

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最終更新:12/8(土) 10:00
MBSニュース

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