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なぜ“ガリガリ君”は日本で一番売れるのか

12/8(土) 8:56配信

ニュースイッチ

赤城乳業、目指すのは“強小カンパニー”

 年間販売本数が4億本以上と、日本一売れているアイスキャンデーが、赤城乳業(埼玉県深谷市、井上創太社長)の「ガリガリ君」。1981年の発売以来、今年が37年目のロングセラー&ベストセラー商品である。食品のブランドのキャラクターとしては、比類がないほどの知名度を持つのが最大の強みで、強みを生かすマーケティング戦略の数々が、強いブランドをさらに強くしている。

 同社のマーケティングで、特に目を引くのが共同開発、共同プロモーションといったコラボレーションの多さ、幅広さだ。これまでにセブン&アイ・ホールディングス、不二家、日本コカ・コーラから、ライオン、コナミ、バンダイ、小学館、リクルートまで、さまざまな業種業態の企業と提携し、新商品を市場に投入してきている。

 今春には日本サッカー協会などと契約して、サッカーワールドカップ開催に合わせた「ガリガリ君ソーダ(サッカー日本代表ver.)」を発売し好評を博した。「コラボを持ちかけられるケース、こちらから持ちかけるケースの両方がある。今まで、ガリガリ君を買ったことがない人にも買ってもらうことを狙いに、コラボを展開している」(岡本秀幸マーケティング部課長)。

 コラボ展開の一環としてピカチュウ、くまモンなど、人気キャラクターとのタイアップにも力を入れている。くまモンでは、九州産みかんの果汁を使った「ガリガリ君 九州みかん」のパッケージデザインに、くまモンをあしらい、くまモンファンの購買意欲をかきたてた。3月に、熊本市で開かれた「くまモン誕生祭」に出向いて6000本のサンプリング(無料配布)も実施している。

 「サンプリング、イベント参加など地道な取り組みが多い」(岡本課長)のも同社マーケティングの特徴だ。例えば、東京・駒沢公園で開催される国内最大級のラーメンイベント「東京ラーメンショー」に毎年出店し、ラーメンを食べた後のデザートにガリガリ君を売り込んでいる。「一度出店を見合わせたら、なぜ出ていないんだとクレームが来た」(同)というほどラーメンともなじんでいる。

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最終更新:12/8(土) 10:33
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