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福岡大が現役生優遇 医学部入試、合格ライン低く

12/8(土) 10:03配信

西日本新聞

 医学部の不正入試を巡る問題で、福岡大が現役生を優遇し、合格ラインを浪人生よりも低く設定していたことが7日、大学関係者への取材で分かった。現役生は基準より一定程度点数が低くても合格させていたという。福大は8日に記者会見して学内の点検結果を公表し、2019年度以降の入試の改善点も説明する。

 東京医科大に端を発した不正入試に関し、九州で同様のケースが発覚したのは初めて。福大は今年8月と10月の西日本新聞の取材に「得点操作などは行っていない」としていた。

 複数の関係者によると、他にも浪人生と現役生が同じ得点だった場合は現役生を合格させるなどしていた。こうした優遇措置は18年度入試まで長期にわたって行われ、文部科学省から「不適切」と指摘されたという。関係者は「現役生の方が伸びしろがあるという理由で差をつけていたようだ」と説明。女子差別や卒業生の親族の優遇はないとしている。

 東京医科大の不正入試を受け、文科省は今夏から医学部医学科を置く全国81大学の入試状況を調査。中間報告では、募集要項などで説明せずに特定の受験生の合否を操作することなどを「不適切」とする判断基準を明示。複数の大学で該当する事案が確認されたが、大学名は公表せず自主的な発表を促してきた。

 一方、医学部を置く国公私立大が参加する「全国医学部長病院長会議」は、性別や浪人年数、年齢などで合否判定に差をつけることは認められないとする規範を公表。同会議からの除名などの罰則を設け、来春入学の入試から適用する。

 西日本新聞は今年8月と10月に2度、九州の国立と私立の10大学に不正の有無を質問。全ての大学が否定していた。

西日本新聞社

最終更新:12/8(土) 12:16
西日本新聞

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