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子どもたちがAK-47で訓練、ウクライナ民族主義政党のサマーキャンプ

12/8(土) 20:15配信

BUSINESS INSIDER JAPAN

キャンプの参加者(戦闘服に身を包んだ者もいる)は、注意深く自動小銃の狙いを定めた。インストラクターがアドバイスを送る。

【全写真】子どもたちがAK-47で訓練、ウクライナ民族主義政党のサマーキャンプ

「ターゲットを人間と思うな」

そう、この少年少女たちは人を殺すために引き金を引く。

ウクライナ西部の森の奥深く、少年少女たちは「テンパー・オブ・ウィル(Temper of will)」と呼ばれるサマーキャンプに参加している。開催したのは同国の民族主義政党スヴォボーダ党。

スヴォボーダ党は暴力的な活動や人種差別で非難されている。サマーキャンプはLGBTの権利やイスラム教に対抗する白人至上主義の思想に基づいたものだ。

ロシアとの対立において、スヴォボーダ党は中心的な役割を自ら担ってきた。そして政府とのつながりも保っている。

2018年はじめ、ウクライナの青少年スポーツ省(Ministry of Youth and Sports)は、同党が運営する多くのキャンプのいくつかに約15万ドル(約1700万円)の予算を割り当てた。同省によると、「愛国心教育」のため。

つまり「テンパー・オブ・ウィル」キャンプの目的は2つ。ロシアや親ロシア派から国を守るために子どもたちを訓練すること、そして民族主義的イデオロギーを広めることだ。

キャンプの様子を見てみよう。

(※全写真は記事上部のリンクから)

キャンプの参加者はほとんどが10代、8歳くらいの子どももいる。

最年長の参加者、18歳のムィハーイロは訓練は必要と語った。「我々の国ではいつでも悪いことが起こり得る。それに備えなければならない。キャンプに参加したのはそのため。自分自身と愛する人たちを守る方法を学ぶため」

「我々は決して人々に銃を向けない」。インストラクターのユーリー・チェルカシンは子どもたちに語った。「だが分離主義者、覆面兵士、モスクワからの占拠者は人間に数えない。だから銃を向けていいし、向けるべきだ」。チェルカシンはウクライナ東部で親ロシア派の分離主義勢力と戦った退役軍人。戦闘で負傷し、その後、スヴォボーダ党青年組織ソクリのリーダーとなった。

チェルカシンはウクライナの若者に民族主義思想を教え込むことは重要と述べた。そうすることでプーチン大統領が率いるロシアと戦い、ヨーロッパ文明を「完全に破壊する勢力」に対抗することができる。そうした勢力の中でも、LGBTの権利の主張は西欧における退廃のサインと彼らは訴えた。

「ジェンダーに関するあらゆること、今のロシアの倒錯した考え方や行為に関するあらゆることに目を向ける必要がある」とインストラクターの1人は語った。「ロシアはヨーロッパでの勢力を強め、今ではゲイパレードのようなLGBTに関するあらゆることを教育システムに組み込もうとしている」。

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最終更新:12/8(土) 20:15
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