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大場美奈が語るSKE48、後輩の自発性が芽生えた珠理奈の休養 大きな収穫に繋がった:インタビュー

12/8(土) 9:22配信

MusicVoice

 SKE48のドキュメンタリー映画『アイドル』が、年明けまで上映が続くなど好評だ。一見はなやかに見える“アイドル”の世界だが、ドキュメンタリー映画『アイドル』では、誰も知らないその裏側に完全密着。一人ひとり違う境遇から同じ夢を持ち、懸命に“アイドル”として生きる彼女たちのリアルな姿、その“アイドル”としての覚悟をスクリーンに映す。

 劇場デビュー10周年を迎えたSKE48の、今年の夏の様子に密着。不動のエース松井珠理奈は地元・名古屋で6月に開票発表された『AKB48 53rdシングル 世界選抜総選挙』で悲願の1位を達成したものの、体調不良で休養へ。7月リリースのニューシングル「いきなりパンチライン」では松井の代わりに総選挙2位の須田亜香里がセンターを務めるが、プレッシャーにより精神的に追い込まれていく。エース不在の初めての夏に不安を感じながらも、戦い続けるメンバーたちの姿とは――。

 本作について語る大場美奈、須田亜香里のインタビューをお届けする。前編は大場美奈。【取材・撮影=鴇田崇】

芽生えた後輩の自発性

――SKE48のファンならずとも衝撃的な内容だったと思いますが、さまざまな感想が届いているのではないでしょうか?

 今年の夏はイベントが毎日のようにあった夏で、その3カ月を追いかけていただいた映画なので、こういう風に過ごしていたんだね、とファンの方たちにはすごく言われました。

 映画にはイベントの表と裏の姿がどちらも描かれていますが、応援してくださっているファンの方たちは表のわたしたちしか知らなかったと思うので、裏でメンバーが泣いているというようなことに関しては、すごくびっくりされていたというか。期間で言ってしまえば、3カ月という短い期間の中で、これほどまでも人って怒涛の期間を過ごして、ここまで輝けるってすごいねっていう人もいました。もう1回観なくちゃという人が多くて、1回じゃ整理がつかない映画で情報が多いと。目に入って来る1個1個が大きすぎるのと、ずっしり重みがあるので、もう1回観るという声が多かった印象です。

――自分でもずっしりきましたか?

 ジェットコースターに乗る前のようなわくわく感ともに映画を観始めて、落ちるって誰でも怖いことだと思うけれどドキュメンタリーなので、ある程度人の涙や苦悩が描かれていることはわかっていたし、自分はそれを経験してきた夏だったので当然わかっていたのですが、もしかしたらすごくSKE48のキラキラした夏が、という謎の期待感と高揚感がすごくて(笑)。始まってひとりで驚いて終わった後に放心状態になりました。

 映画公開初日の舞台挨拶で言葉を求められることもわかっていたのですが、みんな第一声でなんて言う? みたいな感じでしたね。どれを切り取ったらいいのだろう? というそれくらいインパクトがすごかったです。

――客観的に自分たちを観ると、やはり衝撃が違いそうですね。

 そう思いました。映像の中の自分たちは実体験しているわけですが、実体験していた景色と、改めて映画で観る景色って違うなって。なんていうか、当事者として実感していた日々は、映画『アイドル』の中で観るほど重く感じていなかった気がします。なので、また違う感覚で観られましたね。

――何が一番印象に残りましたか?

 わたしは松井珠理奈さんがお休みしてから戻ってくるまでの間の、応援してくださっている方たちの様子ですね。今回の映画で初めて珠理奈さんの舞台裏が描かれていましたが、AKB48世界選抜総選挙1位獲得おめでとうがあって、これから楽しい夏が待っているって気持ちで盛り上がっていた矢先に珠理奈さんがお休みになって「あれ?」って。1位を願っていた大半のファンの方たちは本当にここからだというスタートダッシュが切れなくて、どうしようという戸惑いの気持ちがSKE48ファンの方たちにもちょっとずつ広まっていって、珠理奈さんがいないことで後輩たちがSKE48をしょっていかなくちゃいけないという状況になって。

 基本的にファンの方たちは背中が映っているわけですが、その背中を俯瞰でわたしたちが観ていて、初めて寂しそうだなって気づいたんですよね。わたしたちも、本来この場所には珠理奈さんもいるべきだってことを伝える気持ちを持ちながらイベントをやっていたりとか、たまに言葉にも表したりして、そういう時も珠理奈さんをみんなで求めていてほしいという気持ちがありました。いざ復帰するとなって珠理奈さんの姿が見えた時、みんなの中にほっとした感がすごくあって、こんなにも気持ちが一緒のことってあるのかなと思いました。ファンの人とメンバーで同じ景色を見ているような、それは映画を観ていて感じたことではありますね。

――雨降って地固まるって感じはありましたよね。

 それこそ須田亜香里を筆頭に、経歴が9年目のベテラン勢が珠理奈さんがいなくなったことを受けての、やらなくてはいけないことに一気に気づいて。いままで気づいていなかっただけで、珠理奈さんが任されていたことが一気に降りかかってきてやらなくちゃと、一生懸命になっていた夏だったので、さらにもう一個下の世代が、わたしたちもやらなくちゃという意識になったんですよ。それが本当に今回すごいことだなって。

 きっとたぶん、ベテラン勢だけがあたふたする夏は予想がついたという感じがしないでもないと思いますが、さらにその下の子たちも何かを感じ取って、いま先輩たちも変ろうとしている、動こうとしている姿を見ていた。5~6年アイドルをやってきて、いろいろな先輩たちの姿を見ているので、そろそろわたしたちも行動に移さなきゃという心境に変わっていく。それが今年のSKE48にとっては一番大きな収穫。これが得られたことは、よくも悪くも珠理奈さんのお休みがなければ、SKE48 10周年の夏には起きなかった出来事だったので、ベテラン勢にとってもサポートしようとする後輩たちが自発的に増えたことが、不思議な感じでしたね。そして、10周年を今のSKE48で迎えられたことが、すごくよかったなと感じています。

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最終更新:12/8(土) 9:22
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