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福岡大「多浪生」ほど減点 高校調査書2浪以上0点 医大入試不正、地方に拡大

12/8(土) 13:43配信

西日本新聞

 医学部の不正入試を巡る問題で、福岡大は8日に記者会見し、一般入試の2次選考とA方式推薦入試で、高校が作成した調査書の評価について、高校卒業後の年数によって減点していたと発表した。既に不正入試が判明している東京医科大や昭和大と同様に、受験回数によって浪人生を不利に扱っていた。2019年度入試以降、これらの措置は取りやめるという。

【写真】福岡大の医学部入試について記者会見する黒瀬秀樹教学担当副学長

 記者会見で、福大の黒瀬秀樹教学担当副学長は「受験生、保護者、高校の先生に混乱を与えた。おわび申し上げます」と陳謝した。

 今月中に第三者を交えた調査委員会を設置、不合格者の再評価も含めて検討し、本年度内に結論を出したいとしている。女子差別や卒業生の親族の優遇はなかったとした。

 説明によると、一般入試の調査書について、現役生は20点満点▽1浪生10点満点▽2浪生以上は0点-として採点。現役生と1浪生を対象とした推薦入試では現役生は10点、1浪生は5点を一律に加点していた。

 理由について、高山峯夫入学センター長は「高校の評定平均値は基礎学力を評価する客観的資料だが、卒業後、時間がたてば有効性が低くなると考えていた」と述べた。10年度入試から行われていたという。

 東京医科大の問題を受け、文部科学省は今年8月10日、医学部医学科を置く全大学への緊急調査を開始した。福大によると、この調査段階で調査書評価での現役生と浪人生の差別について報告。訪問調査を経て、11月22日に文科省から「不適切である可能性がある」と指摘された。

 福大は、西日本新聞が8月下旬と10月下旬に不正入試の有無を質問した際には否定した。この点について黒瀬副学長は「福大としての基準でこのような評価をしていた。不当ではないと考えていた」と弁明した。

 一連の問題を巡って文科省は、募集要項などで周知することなく、性別や現役・浪人といった属性により受験生の扱いに差をつける事例などの有無を調査。複数の大学に不正の疑いがあるとしながら、大学名は公表せず、各大学に自主的な説明を求めている。今月中に最終報告をまとめる予定で、疑惑がある全大学名の公表に踏み切ることも含めて対応を検討している。

西日本新聞社

最終更新:12/8(土) 13:43
西日本新聞

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