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8カ月鎖で縛られ続けた日々 中国“ウイグル強制収容所” 奇跡の生還者が衝撃の証言

12/8(土) 18:30配信

FNN PRIME

”動物のように”縛られ、壮絶な拷問

中国・新疆ウイグル自治区で、100万人のウイグル族が再教育施設に拘束されているとする問題で、施設の元収容者が来日し、衝撃の実態を語った。
「地面に固定された鉄製の椅子に手足を鎖で縛られ、24時間、4日間、拷問を受けた」
施設での状態を再現するため手足を鎖で縛ったオムル・ベカリさん(42)は、淡々と話し始めた。

(画像)壮絶!手足を鎖で縛られた様子も再現

新疆ウイグル自治区出身でカザフスタン国籍のオムルさんは、2017年に8カ月にわたり中国当局に身柄を拘束されながら奇跡的に解放された。大阪市内でアムネスティ・インターナショナルが開いた講演会で、収容生活の実態を語った。

2006年にカザフスタンに移住しカザフ国籍をとったオムルさんは、旅行会社の副社長を務めるなどビジネスに力を発揮していた。しかし、2017年3月、仕事で中国を訪れた際にそれは起きた。新疆ウイグル自治区トルファンにある実家に立ち寄ったところ、突然、現れた5人の警察官に手足を縛られ、頭に黒い袋をかぶされて連行されたのだ。

そこからは地獄の日々だったという。”国家分裂を図った””テロ行為に加担した”という罪を自白するよう責められ、拒否すると拷問が4日間も続いた。その後、”動物のように”コンクリートの壁に固定された鎖で脚をつながれた状態で3か月過ごした。

精神的拷問もあった。中国国歌や中国共産党をたたえる歌を繰り返し歌わされたり、イスラム教が禁じる豚肉を食べるよう強制されたりした。

施設には、同じように鎖で縛られた10代から90代までの男女がいたという。オムルさんは、自分はカザフ国籍で、大使館や弁護士、家族に連絡したいと訴えたが許されず、7カ月と10日、24時間縛られた状態で過ごすことになった。

中国政府「テロを防ぐ教育施設」

ウイグル族は1100万人いるとされるが、国連や人権団体などは100万人が拘束されていると指摘する。約10人に一人の割合だ。中国当局は施設の存在を否定してきたが、2018年10月、施設を職業訓練や中国語学習を行う”職業技能教育訓練センター”と定める条例を施行し存在を認めた。

自治区高官は、中国メディアに対し「テロや宗教的過激主義がはびこる土壌を取り除くのが目的」とし、「職業訓練を通じ多くの人が自らの過ちを反省し、テロ主義や宗教過激主義の本質と危険をはっきりと認識し、過激主義の浸透に抵抗する能力を高めた」と拘束を正当化した。また、「異なる民族や信仰の、風俗・習慣を尊重し、栄養豊富な食事も提供され、最大限に人々の要求を満たすよう保証している。」と強調した。

この条例は2017年に制定された、男性がひげを“異常に”伸ばすことや、女性が公の場で顔を覆うブルカをつけることなどを禁止した、”脱過激化条例”を改正したものだ。10月には区都ウルムチの検察当局が”イスラム化の氾濫を防ぐ決起大会”を開き、イスラム教の影響を排除すると宣言するなど、テロ防止の名の元でイスラムの文化や慣習を規制する動きが加速している。

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最終更新:12/8(土) 18:30
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