ここから本文です

(朝鮮日報日本語版) 韓国軍情報部隊元司令官が自殺、積弊捜査関連で3人目の犠牲者

12/8(土) 8:27配信

朝鮮日報日本語版

 旅客船「セウォル号」沈没事故犠牲者遺族の動向について調査を指示した容疑で韓国検察から取り調べをうけてきた李載寿(イ・ジェス)元国軍機務司令官が7日、ソウル市内で自ら命を絶った。前政権のいわゆる「積弊捜査」と関連して自殺した関係者は李氏が3人目だ。

 警察の発表によると、李氏はこの日午後2時8分頃、ソウル市松坡区のオフィステルが入る建物の13階から飛び降りた。知人のオフィスに立ち寄った直後だったという。カバンに入っていた遺書には「セウォル号事故の際に機務司令部(韓国軍の情報部隊)とその隊員らは献身的に最善を尽くした。あれから5年が過ぎた今になって当時のことを調べ、断罪するとは本当に残念だ。私が全てを持って行くこととし、関係者全員に対して寛大な処分を求めたい」という趣旨の内容が記載されていた。

 李氏は2014年、機務司内部に「セウォル号タスクフォース(特別作業チーム)」を立ち上げ、遺族の動向について調べるよう指示した容疑(職権乱用、権利行使妨害)で取り調べを受けてきた。検察は李氏の逮捕状を請求したが、裁判所は今月3日にこれを棄却している。その理由について裁判所は「身柄を拘束する必要性も妥当性もない」と説明した。

 李氏の自殺が逮捕状棄却からわずか4日後だったこともあり、検察の捜査が適切だったか今後問題視されそうだ。セウォル号タスクフォース事件で李氏を逮捕できなかった検察が、その後別件で李氏に圧力を加えていたとの指摘も相次いでいるからだ。李氏の代理人弁護士は「セウォル号沈没事故当時の救助や捜索に36万人の兵士が投入され機務司を支援したが、自らが犯罪者として捜査を受けることについては非常に悔しそうだった」「最後まで戦うよう勧めたが(捜査過程で)何らかの強い圧力を感じたようだ」と明らかにした。

あなたにおすすめの記事