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憧れのプロに 僕もなる プロ野球沖縄県人会ベースボールフェス

12/9(日) 5:04配信

琉球新報

 沖縄の学童野球の育成を目的に、第1回プロ野球沖縄県人会ベースボールフェスが8日、浦添市のANA BALL PARK浦添であった。少年野球教室に参加した同市内14チーム、161人の少年野球選手らは、浦添市出身の中日・又吉克樹投手(西原高―環太平洋大―四国IR香川)の熱心な指導に聞き入った。中高生時代は目立つ選手ではなかった経験を真っすぐに伝えた又吉投手。「みんなの顔を見てまた野球を頑張ろうと思えた」と来季のエネルギーを蓄えた。子どもらも第一線で活躍する現役選手との触れ合いに笑顔が広がり、それぞれの思い出に残る1日となった。


◆中日・又吉「諦めぬ心と感謝、大切に」

 90分間みっちり行われた野球教室ではキャッチボールやゴロ捕球時の動き方などを丁寧に教えた。打撃については「空振りしてもばんばん打った方が投手は嫌がる」と伝えた。トスバッティングでは又吉投手がスタンドに入れる場面もあり、会場を沸かせた。少年時代にヤクルトの真中満選手(当時)が同球場で指導した教室に参加した又吉投手は「自分もここで教えてもらって、きょうはユニホームで立っているのが不思議」と感慨深げだった。

 野球教室後のトークショーでは大好きなお菓子ばかり食べていたという子ども時代や、「スコアを書き、雑用の記憶しかない」という中学時代の昔話を披露。「周囲がうまくなるのが悔しくてバントや小技を磨き、負けたくないやつができないことをできるように練習した」と語った。プロ選手になるために大切なのは、「諦めないことと、野球が誰のおかげでできるかを考えること」と、周囲への感謝や目配りが大事とした。

 トークショーにはオリックスドラフト5位の宜保翔選手(NBC未来高)が特別ゲストとして加わった。プロ選手とプロ入り直前選手というめったに見ることのない対談が実現。さまざまな野球関連グッズが当たる抽選会もあり、盛り上がった。


◆野球少年の夢、広がる

 第1回となるプロ野球沖縄県人会ベースボールフェスで、野球教室などの1日を終えた又吉克樹投手(中日)。この活動を「最初は1人でもやるつもりだった」と振り返りつつ、声を掛けた全球団の県出身選手から参加できるとの答えに「沖縄の野球はこれでもっと盛り上がる」と手応えを感じた。今回は日程が合わずに1人だけの参加となったが、来年以降は「いろいろな球団ユニホームを着た選手が球場をうろうろしてたらいい」と多くの県出身プロの参加に期待した。

 又吉投手が在籍した仲間ジャイアンツの永山貴琉主将は「変化球は速くて曲がりも大きくすごい」と驚いた様子。又吉投手のトスで打撃練習も行い、「『ピッチャーに嫌がられるバッターになれ』と言われたのでしっかり振り切った」と笑顔を見せた。

 内間ベアーズの當山竜唯主将は「将来はプロ野球選手になって、この沖縄県人会のフェスに戻って来たい」と笑顔で語った。

 牧港マリナーズの善平壮朝主将は「キャッチボールやゴロの処理など基本的な面を教えてもらい、とても勉強になった」と振り返った。

 プロ野球沖縄県人会の渡邊潤事務局代表は「故郷に恩返しがしたいと思っている現役選手は多い。この手助けをし、子どもたちの夢を広げる機会をもっとつくっていきたい」と今後の継続した活動に意欲を見せた。

 第2回のイベントは2019年12月に沖縄市で開催予定。金城諒事務局長は「野球教室開催を重ねながら、他競技にもこのような県人会活動が波及するといい」と期待を込めた。

琉球新報社

最終更新:12/9(日) 10:04
琉球新報

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