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19校が県外から受け入れ 島根県に“高校留学”する魅力とは

12/9(日) 9:26配信

日刊ゲンダイDIGITAL

 受験シーズン到来だ。進路に迷っている受験生も多いかもしれないが、高校入試を控える中学生に人気の進学先が島根にある。県外からも注目されているのが「しまね留学」なのだ。

 島根県では、県立高校が県外生を募集。昨年度は184人、今年度は179人が入学している。“留学生”にとっての魅力は何か。同県の教育庁教育指導課に聞いた。

「島根県には、1つの市町村に1つの高校しかない地域も多い。今後、少子化が進んだりして、その高校がなくなってしまうと、自治体の存続にも大きく関わることになります。その対策として生まれたのが、県外から生徒を集めるプラン。これがいくつかの学校で行われ、現在は県も支援。4年前から、東京や大阪などで合同説明会を開催し、多くの受験生や保護者が来場しています」

 地元の生徒でも通学が大変な中山間地域などにある高校には、寮が併設されていることもあり、“留学生”も多くが寮生活を送りながら学校に通っているという。積極的に“留学生”を受け入れているのは19校。

「都会と比べて生徒数が少ないため、生徒は少人数クラスでじっくり学ぶことができます。教師との距離が近く、地域と関わる授業も多い。学校によっては、地域資源を活用してビジネスを起こす授業や、職場体験授業など、地域の企業やNPOなどと連携したさまざまなカリキュラムも豊富。そういう教師と生徒、地域が三位一体となり、授業を重ね、寮生活を送るうちに、自立心が育まれます。それが、しまね留学の魅力です」

 偏差値教育に縛られがちな都会の学校よりも、生きていくのに必要なことがたくさん吸収できそうだ。

「県内、県外の生徒が交わることで、生徒たちはお互いに新しい価値観に触れ合い、刺激を受けながら成長していきます。県外から来た生徒は卒業後、地元に戻ったり別の地域に移って進学や就職をしたりすることも多いですが、中には島根大学に進学してくれる生徒もいるんですよ」

 進路に迷う受験生を持つ親は、検討してみる価値が大いにありそうだ。

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