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豚コレラ、終息せず=発生3カ月、目立つ不手際―岐阜

12/9(日) 8:23配信

時事通信

 家畜伝染病「豚コレラ」が国内では26年ぶりに岐阜で確認されてから9日で3カ月。2例目の出荷制限が11月下旬に解除されたが、今月5日には3例目の豚コレラが発覚した。自治体の対応の不手際も目立ち、終息の気配は見えない。

 「防疫に十分取り組んでいるはずの県の研究機関で発症したことは誠に申し訳ない」。「畜産研究所」(美濃加茂市)で3例目が確認された5日、古田肇知事は防疫対策会議でこう述べ、頭を下げた。養豚農家を指導する立場の研究所での発生に、県庁内では驚きと失望が広がった。

 1例目の豚コレラは9月9日、岐阜市内にある民間養豚場で確認された。一緒に飼われていた豚の殺処分は順調に終えたが、実は8月中旬に豚が体調不良の症状を見せていた。この報告を受けた県は感染症を疑いつつも、「熱射病」と診断していたことが判明。対応が半月近く遅れた。

 2例目は11月、岐阜市が運営する「畜産センター公園」で発生。敷地内で豚コレラに感染した野生のイノシシが複数見つかっていたにもかかわらず、豚舎で専用の衣服や長靴を使用していないなど、衛生管理のずさんさが指摘されている。

 豚コレラが発生すると、周辺の農場は当面豚の出荷ができなくなる。3例目の研究所では県のブランド豚「ボーノポーク」の精子提供を一手に担っていたが、それも中止された。県内の養豚農家は「先行きが心配」と不安を隠さない。

 岐阜県では豚の3例とは別に、野生イノシシの感染例が60頭以上確認されている。農林水産省は感染ルートの究明を急ぐとともに、全国の養豚施設に衛生管理の徹底を呼び掛けている。 

最終更新:12/9(日) 11:28
時事通信

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