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神鋼、カーター21得点でW王手!18大会ぶり日本一&15季ぶりTL制覇へ

12/9(日) 7:00配信

サンケイスポーツ

 日本選手権兼トップリーグ順位決定T準決勝(8日、大阪・花園ラグビー場など)1次リーグのレッド・カンファレンス(紅組)1位の神戸製鋼が紅組3位のトヨタ自動車を31-19で退け、決勝進出を決めた。15季ぶりのトップリーグ(TL)制覇と18大会ぶりの日本選手権王者を目指す。もう1試合はTL3連覇を狙う紅組2位のサントリーが、ホワイト・カンファレンス(白組)1位のヤマハ発動機を日本選手権では初の延長の末に28-25で破った。決勝は15日に東京・秩父宮で行われる。

 徹底的にマークされても、世界的司令塔の正確さがぶれることはなかった。神戸製鋼は元ニュージーランド代表で歴史的活躍を繰り広げたSOカーターが、全31点中21点を挙げる大暴れ。チームを決勝へ導き、端正な顔をほころばせた。

 「ベリー・ハッピー。勝てて本当にうれしい」

 前半は自らのトライとゴールキック、2本のPGで優勢に進めた。ところが後半はトヨタ自動車に突破され、攻撃ではミスも出て一時5点差に。9月のリーグ戦はロスタイムに5点差を追いつかれ、26-26の引き分け。嫌な記憶を振り払ったのもカーターだった。

 後半38分、敵陣でパスを受けると、内側に鋭くステップを切って前進。「スペースが見えていた」と背後からタックルを受けながら左足で芸術的なゴロを転がすと、WTBアンダーソンがインゴールで抑えた。さらに自らゴールキックを決めて12点差。粘る相手の息の根を止めた。2007年W杯フランス大会で南アフリカを優勝に導いた敵将、ホワイト監督も「常にマークされていながら、あれだけのプレーをする。素晴らしい」と脱帽するしかなかった。

 11月中旬、コーチ陣やOB約20人と大阪市内のジンギスカン料理店で会食した。日本選手権7連覇の黄金期や、選手が会社の業務をしながらプレーをしていたこと、簡素なクラブハウスしかなかった時代のことを教えてもらった。チームの歴史を胸に刻んだことが「モチベーションになっている」という。

 神戸製鋼が優勝すれば、日本選手権では2000年度の第38回大会以来18大会ぶり、TLでは2003年度以来15シーズンぶりとなる。

 「決勝は何が起きるか分からない。自分たちの経験をしっかり伝えていきたい。エキサイティングな気持ちだ」

 母国ニュージーランドに数々の栄冠をもたらした男が、神戸製鋼の復権を実現させる。

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