ここから本文です

“昭和”からの変革、「平成仮面ライダー」が提示した3つの功績

2018/12/9(日) 8:40配信

オリコン

 平成最後にして20作目の平成仮面ライダー『仮面ライダージオウ』(テレビ朝日系)が人気を誇っている。中高年には、藤岡弘(当時)演じる本郷猛の仮面ライダー1号、続いて2号、V3、アマゾンといった無骨で猛々しい「昭和仮面ライダー」がお馴染みだが、時代は移ろい、「平成仮面ライダー」は子どもはもちろん、父母や祖父母、そして一般女性層まで広く取り込んだ“全方位コンテンツ”として人気を確立。初期は昆虫モチーフだったライダーも、今では電車、ロケット、桃太郎など毎年新たなモチーフとフュージョンし、SNSではその「なんでもあり路線」が評価されている。ここでは、「平成仮面ライダー」が成した“無骨さ”からの脱却と、“なんでもあり路線”の魅力について振り返る。

【写真】竹内涼真や佐藤健、菅田将暉も「平成仮面ライダー」で飛躍したイケメン俳優と注目美女

■仮面ライダー役が若手俳優の目標に!作品としての“格上げ”が好循環呼ぶ

 1971年に放送された初代『仮面ライダー』で主演を務めた藤岡弘(当時25歳)を筆頭に、V3の宮内洋(当時26歳)、アマゾンの岡崎徹(当時25歳)といった具合に昭和仮面ライダーを務めた俳優は20代半ばが多く、武闘派を想起させる無骨な俳優が務めていた。だが、時代が求める主人公は徐々に変化。『機動戦士ガンダム』(1979年)のアムロ・レイのように、“弱さ”をあえて表現した等身大のヒーロー像が確立されていく。それはアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』(1995年)の主人公・碇シンジで沸点を迎える。そうした時代変化の中、昭和仮面ライダーは88年の『仮面ライダーBLACK RX』を最後に、TVシリーズはいったん休止する。

 そんな流れを一変させたのが、2000年の『仮面ライダークウガ』(オダギリジョー主演)から始まる「平成仮面ライダー」シリーズである。ライダーのバックボーンとなっていた改造人間の設定は無くなり、悪の組織と戦うための設定も自由になっていく。また、カッコいい変身フォームとライダーベルトのギミック化で仮面ライダーに“ポップさ”が加わり、ちびっ子たちの支持を集めたのだ。

 さらに、賀集利樹、要潤といったイケメン若手俳優が登場してくると、子どもと一緒に見ていた母親層の人気も獲得。以降、半田健人(『仮面ライダー555』)、水嶋ヒロ(『仮面ライダーカブト』)、佐藤健(『仮面ライダー電王』)、瀬戸康史(『仮面ライダーキバ』)、菅田将暉(『仮面ライダーW』)、福士蒼汰(『仮面ライダーフォーゼ』)、竹内涼真(『仮面ライダードライブ』)らが主演を務め、“イケメン俳優の登竜門”という方程式を確立。今や「ライダー役になればブレイクする」といった都市伝説まで生まれている。こうして若手俳優の登竜門として作品の“格”が上がったことにより、半年程前からオーディションを開催するほど多くの若手俳優が仮面ライダーを目指すまでになり、優秀な人材を輩出し続けられる好循環も起きている。

1/2ページ

最終更新:2018/12/11(火) 11:25
オリコン

あなたにおすすめの記事