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夫にもらった鞄で“お小遣い”稼ぎも…ファッションシェア市場拡大中! 借りる側から貸す側に

12/9(日) 8:20配信

関西テレビ

カーシェアリングに、シェアオフィス、シェアハウスなど、モノや空間を共有して使う「シェアサービス」。

その市場規模は、去年の716億円から5年後には約2倍の1386億円に拡大すると予測されています(矢野経済研究所調べ)。

そんなシェアサービスの中で女性たちに注目されているのが…。

20歳女性:
「シャネルとか借りたいですね。自分で買えないんで」

19歳女性:
「手に届かないブランドとか」

30代女性:
「自分で持ってないような服とか、そういうのは借りてみて一日だけ着てみたりしてみたい」

そう、洋服やバックを自分では買わずに、借りるファッションのシェアサービスなんです!

よく利用するという女性は…。

ヘビーユーザーの女性:
「70着近くは借りてるかなと思います。(Q.おいくらぐらい使ってるんです?)20万円とか…」

ファッションも、もはや借りるのが当たり前の時代?さらに…。

(電話インタビュー)
40代女性:
「大体130万円ぐらいの収入がありました」

ファッションのシェアサービス、驚きの最新事情に迫りました!

■買うのをためらうモノ=借りたいモノ

滋賀県草津市の宙オリエンタル。中をのぞいてみると…女性の洋服がズラリ!その数なんと3000着を超えます。

宙オリエンタル・崎久保さん:
「月額制、定額制といわれるお洋服のレンタルのサービスをさせていただいてます。30代から50代前半の働く女性の方がご利用いただいてるというような状況です」

買うと1着3万円から30万円ほどする有名ブランドのワンピースやジャケットを、月額1万円で3着ほどレンタルできるこのサービス。

始めたきっかけは、社長の梶原さんの経験にありました。

宙オリエンタル・梶原社長:
「(40代の)世代が合うようなファッションレンタルというものが、サービスとしてなかった。40代・50代が体型等も変わりつつある世代でもありますし、丈が短かすぎるスカートもいかがなものかな~という形にはなりますので」

そこで、働く“オトナ”の女性向けに、膝が隠れる丈のワンピースを中心に展開。狙いは当たり、この1年で会員数は50人から1000人に伸びるほど人気なんです。

そんなサービスに1年で20万円以上使った女性は…。

ヘビーユーザーの女性:
「やっぱり、借りるのは金額的にも買うよりはお安いので、気軽にチャレンジできます」

着てみたいけど、買うのはためらってしまう「柄物」。

そんな女性心理に応えるため、このサービスでは柄物を中心に展開。ラインナップの8割以上を占めています。

梶原社長:
「柄物は、やはりSNSとかだと、女性は特に目につくというか、『あれ前も見たことある柄』って気づくんですよね(笑)私自身が一番欲しかったサービスなんでね」

そして、顧客心理だけでなくメーカーの悩みに応える取り組みも11月から始まりました。いわゆる「衣料ロス」対策です。

日本では、過剰在庫となった衣料品が年間で100万トン、33億着分が廃棄処分されています(2016年 経済産業省)。ブランド価値を維持するため、メーカーは安売りできないのです。

そこに、梶原社長は目を付けました。

梶原社長:
「いいブランドを仕入れたいっていうのもありますし、メーカーさん側からも、過剰在庫をいただいてしまう」

在庫をもらうかわりに、宙オリエンタルは、貸し出したお客さんの着心地や満足度、クリーニング後の劣化状況などの情報を集めて、メーカーに提供。

メーカーは、衣料ロスを減らすことができるうえに、お客さんの反応を自動的に得られるので、すぐに製品の改良に生かすこともできるのです。

梶原社長:
「普通だと販売してしまうと、それで終わってしまうようなことが、フォローとして、こちらもフォローバックできるようなサービスとして、お客さんとメーカーの接点をもつことができたらなと」

■“売る”のでなく“貸して運用”の選択肢

顧客心理とメーカーの悩みの両方に応えるシェアサービスは服だけにとどまりません。

オフィス内に山積みにされていく箱。運送会社のスタッフが、3人がかりで運び出し、全国へ出荷されていきます。箱の中身は一体…?

ラクサス・テクノロジーズの担当者:
「グッチのバッグが入ってるんです。(Q.買ったらいくらぐらいするんですか?)25万円ぐらいします」

広島市にあるラクサス・テクノロジーズが行っているのは、高級ブランドバッグのシェアサービスです。

シャネルやルイ・ヴィトンなど20万円から40万円台の高級バッグ3万個の中から、専用のアプリを使って、月額6800円で借りることができます。

最大の特徴はというと…。

ラクサス・テクノロジーズの大田さん:
「延滞料金は一切発生することはありません。無期限で借りることができます。1ヶ月で返却されてもいいですし、もう1年でも2年でも使っていただいても大丈夫です」

月額の定額料金を払い続ければ、ずっと借りられるんです。

買うのが難しい高級ブランドのバッグを好きなだけ借りられるサービスが人気を呼び、サービス開始から3年で、会員数は27万人を超えました。

そして、取材を続けると、意外な事実が明らかに!1年ほど前から利用し始めたという女性は…。

利用者の田中さん:
「自分の持ってるバッグもラクサスさんに預けさせてもらって、で、そこでちょっとした副収入的な感じをいただいてる(笑)そこが一番楽しいかもしれない」

借りる側としてだけでなく、貸す側としてもこのサービスを利用。

預けたバッグが誰かに借りられれば、1日あたり66円のお小遣いが入ります。

田中さん:
「ひと夏で、1万3000円ぐらい知らず知らず入っているような感じです。一応、主人にプレゼントしてもらったバッグなんですけど(笑)」

さらに、バッグを貸すだけで130万円ほど稼いでいるツワモノも!さっそく話を聞いてみると…。

(電話インタビュー)
バッグのレンタルで130万円稼いだ40代女性:
「新品同様のものを安く仕入れて、レンタルに出すという。(Q.カバンを自分で使うっていう目的ではない?)違います。(Q.投資みたいなことですか?)そうですね。そういうことです。今のところ150個ラクサスに預けていて、大体半分ぐらい貸し出されている状態なので、1日に3000円から4000円ぐらいの副収入があります」

でも、そんなにポンポンと大事なバッグを預けて大丈夫?なんて思ったりもしますが、そこは心配ご無用!預けている間は、無料でメンテナンスもしてもらえるのです。

利用者からの返却後、色のはげた部分が見つかったバッグもメンテナンスで、キレイに!

こうしたサービスを始めたことで、さらに信用が高まり、バッグの種類は一気に3割ほど増えました。

ラクサス・テクノロジーズ 児玉社長:
「誰にも使われないかばんっていうのは、誰かがどこかで欲しがっているんですよね。売りに行ったって2万円にしかならないモノを、我々であれば、もうその数十倍っていう風に運用できるので、我々に預けていただいた方がいいのかなと思ってます」

借りる側はもちろん、貸す側にとってもメリットを生み出すファッションのシェアサービスは、今後さらに広がりを見せてくれそうです。


(関西テレビ12月4日放送『報道ランナー』内「なるほど!ちまたのケーザイ学」より)

最終更新:12/9(日) 8:20
関西テレビ

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