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このまま「Xデー」に突入か 政府、埋め立て強行の構え 沖縄県の打つ手は…

12/9(日) 6:05配信

沖縄タイムス

 沖縄県名護市辺野古の新基地建設で、政府は週末の天候悪化に備え、名護市安和の沖合で停泊していた埋め立て土砂を積んだ運搬船を7日に辺野古の臨時制限区域内に入れた。14日の土砂投入に向け「万全の措置」(岩屋毅防衛相)をとり、埋め立てを強行する構えだ。玉城デニー知事が要請している土砂投入前の会談にも官邸が応じるかは不透明で、このまま「Xデー」に突入する可能性もある。(東京報道部・大城大輔、政経部・嘉良謙太朗、社会部・松田麗香)

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◆海が荒れた状態

 民間の琉球セメントが所有する沖縄本島西側の安和桟橋で土砂を積んだ4隻は6日までに出港し、沖合で停泊していた。だが天候悪化が予想され、6日夜に辺野古に面する東側に移動。7日朝、陸揚げ作業をする台船1隻とともに、臨時制限区域内に入り、陸揚げを待つ形となった。

 沖縄気象台によると大陸性高気圧の張り出しで北風が強まり、8日午前まで波の高さ4メートル、少なくとも9日まで3メートルと海が荒れた状態が続く見通し。波浪注意報が出ている。

 政府は埋め立てに向け着々と準備を進めるが、安和桟橋からの搬出については、法的手続きの不備などを指摘する県との認識の違いは解消されないままだ。

◆運ばれてしまった土砂

 県は公共用財産管理規則に定められた桟橋設置の工事完了届がないまま作業したとして、琉球セメントに立ち入り検査を求め、その間の作業停止を求めている。立ち入り検査には応じる見通しだが、岩屋氏は記者会見で作業を停止するか問われ「ございません」と語気を強めた。

 1隻に積み込まれたのは県が赤土等流出防止条例に抵触すると指摘する安和桟橋の敷地内に置かれていた土砂だが、そのまま使う可能性がある。県関係者は「赤土条例で縛れるのは土地の形状を変えるものだけ。運ばれてしまった土砂については条例で縛れない」と話す。国の強行突破を前に、打つ手がないのが実情だ。

 玉城知事は土砂投入が予定される14日の前に投入中止を直談判するため、首相官邸と防衛省に会談を打診。ただ、政府内には集中協議などで主張が平行線をたどってきたことから、会談に応じる必要はないとの声がある。

最終更新:12/9(日) 6:05
沖縄タイムス

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