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ファーウェイのCFOが逮捕された本当の理由

2018/12/10(月) 7:11配信

ニッポン放送

ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(12月7日放送)に外交評論家・キャノングローバル戦略研究所研究主幹の宮家邦彦が出演。ファーウェイのCFO・孟晩舟がカナダで逮捕されたことについて解説した。

カナダの司法当局は5日、ファーウェイの創業者の娘で副会長のCFO(最高財務責任者)を務める孟晩舟(もうばんしゅう)容疑者を今月1日、カナダ・バンクーバーで逮捕したと発表した。アメリカメディアによると、孟容疑者の逮捕はアメリカ当局の要請に基づくもので、ファーウェイがアメリカのイラン制裁に違反した疑いがあると見て、アメリカへの身柄引き渡しを求めているということである。

飯田)ファーウェイの幹部が逮捕された衝撃は「ファーウェイショック」となって、アジアを中心に世界の株式市場に影響が出ています。このファーウェイはスマホや携帯電話の基地局などの通信製品で、強いブランド力を持つという中国の代表企業です。スマホの世界シェアはアメリカのアップルを抜いて、韓国のサムスン電子に次ぐ2位につけています。創業およそ30年の民営企業で、170カ国地域以上で業務を展開しているということです。昨日は株が大幅に下がりました。

宮家)一般論しかいまは言えませんが、この会社は札付きの会社だと思っています。中国のこの種の会社というものは、中国政府と協力するか、もしくはその支援を受けていないとここまで大きくはなりません。たしかに国営ではなく民営であることは事実ですが、創業者は軍人です。アメリカが中国政府に対して怒っているのは、「お前ら、諜報機関を使ってアメリカ民間企業の情報を全部抜き取って、それを諜報機関だけで使うのならばともかく、中国の民間企業に横流しして強化しているではないか。それはルール違反だ」ということなのですよ。その典型例の可能性がこのファーウェイにあるのです。
よく言われるのは、企業の通信機器に1つ小さなチップが入っていて、そのチップから流れている情報が全部、中国側に抜かれている可能性があるということです。それは単に個人情報の漏洩ではなく、国家安全保障の問題でもある。たまたま米中の貿易戦争があって、先日は米中の首脳会談があり、そのタイミングで逮捕されているから、貿易問題ではないかと思われる人もいるかもしれませんが、もっと根が深い問題です。

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最終更新:2018/12/10(月) 7:11
ニッポン放送

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