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リレー10年後の銀繰り上がり メンバー思い様々「悲しい現実」「今更とは思わない」

2018/12/12(水) 11:55配信

デイリースポーツ

 08年北京五輪の陸上男子400メートルリレーで日本初のメダルとなる銅メダルを獲得した日本代表(塚原直貴、末続慎吾、高平慎士、朝原宣治)のメダルが、銅から銀メダルに繰り上がったことが11日、日本オリンピック委員会から発表された。優勝したジャマイカのドーピング違反が確定したため。メダルセレモニーについても、後日行われるという。

 10年の時を経て、メダルの色が変わるという事態に、あの時、歴史を作った男たちは複雑な思いを吐露した。末続を除く3人はすでに引退。3走を務め、日本陸連のアスリート委員会代表を務める高平は、陸連を通じてコメントを発表。

 「この度、私たちが北京2008オリンピックで獲得した銅メダルが正式に銀メダルに繰り上がることとなりました。あれから10年が経ちますが、日本の短距離が世界に向かって挑戦してきた歴史、皆様からの応援、サポートがあってこその結果ですので、改めて感謝申し上げます」と喜びを口にした一方で、ジャマイカのドーピング違反での繰り上がりに「このような素晴らしい結果を受けた裏側にはスポーツにおけるルール違反という悲しい現実がありました。私たちはオリンピックという素晴らしい舞台で自分達が得られる本当の順位で表彰台に立つことができませんでした」と、やりきれない心境を覗かせた。

 アンカーでゴールし、メダルを確認した瞬間、バトンを天高く放り投げたシーンが印象的だった朝原は、自身のツイッターで「やっと正式に決まりました」と報告した上で、「競技スポーツはクリーンじゃないといけない」と、ドーピングへの憤りを示した。

 1走だった塚原も自身のツイッターで「今更だとは思わない。10年経とうと20年経とうと検体がある限り許されないこと」と、ドーピングへの怒りを明かし、「このレースを観た選手がリオ(五輪)でメダルを獲ったので、価値は銀メダル以上ですね」と、色ではないこのメダルの価値に胸を張った。

 同大会では優勝したジャマイカのメンバー、ネスタ・カーターが17年1月にドーピング違反で失格。同選手は処分を不服とし、スポーツ仲裁裁判所(CAS)に提訴していたが、今年6月に棄却されていた。

 この他にも、今回のIOCからの通達で重量挙げ女子48キロ級6位だった三宅宏実が4位に、同8位だった大城みさきが6位に、女子69キロ級8位の斎藤里香が6位に繰り上がった。

最終更新:2018/12/12(水) 12:56
デイリースポーツ

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