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「NEWS ZERO」元キャスター村尾信尚が選ぶ、2018年の重大ニュースは?

2018/12/12(水) 20:02配信

TOKYO FM+

高橋みなみがパーソナリティをつとめるTOKYO FMの番組「高橋みなみの『これから、何する?』」。12月11日(火)の放送は、経済学者で関西学院大学教授の村尾信尚さんと2018年に起きたニュースを振り返りました。

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まずは2018年の日本について、村尾さんは「社会の多様性について真剣に考えさせられた年」と言います。財務省事務次官のセクハラ発言や外国人労働者の受け入れ拡大を巡る問題などの例を挙げ、“異なる考えの人たち”とどのような日本を作っていくのか、その多様性の広がりを大いに感じたそうです。そして、それは世界的にも関係するところで、移民や難民を排斥していく空気が一段と広まったような気がすると話していました。

そんな村尾さんの2018年の重大ニュース、1つ目は「米中貿易戦争」です。
アメリカが自国の労働者を守るために中国製品に追加関税をかけ、中国もそれに対して同じようにやり返す……そこで最終的に困ったのは「お互いの国の消費者」だと村尾さんは言います。実際、アメリカの保護貿易は国民のためになっているのか、という声も上がってきているそうです。
そして、村尾さんが心配しているのは今後について。1929年のアメリカ大恐慌の際にも、アメリカは保護貿易をおこないました。その結果、世界各国で自国中心の貿易を展開し、貿易が減少。「世界がどんどん苦しくなっていき、10年後の1939年に第二次世界大戦が勃発した」と村尾さんは言います。そんな過去の轍を踏まないように、村尾さんは「米中のトップ同士がしっかりと話し合うことが大事」だと指摘しました。

2つ目は「財務省の文書改ざん問題」です。
森友・加計問題で露呈したこの問題について、財務省出身の村尾さんは「ものすごくいけないことをした」と批判し、いまだにその理由が説明されているとは言いがたい状況を嘆きます。そして、透明化した社会を作るためにも、村尾さんは「他人任せにしちゃダメ」と声を大にします。「選挙の候補者の話をよく聞いて投票すべき。日本の未来を決めるのは“みなさん”です」と語り、そのことを改めて理解し、2019年の参院選でしっかりと示してほしいと話していました。

3つ目は「史上初の米朝首脳会談」です。
6月におこなわれたものの、その後の進展が見えてこないのが気になるという村尾さん。また、北朝鮮に対してアメリカ、日本、韓国が一体となって向かわなければいけないものの、3国の歩調が乱れ気味なのも気になると言います。非核化、拉致問題も日本だけでは先が見えず、「他国とどうやっていくのか水面下でしっかりとスクラムを組んで模索していくしかない」と村尾さんは危惧していました。

また、最近のニュースについても言及します。その1つが国会で議論になっていた、外国人労働者の受け入れ拡大について。その背景には日本の人口減少、働き手不足があり、日本経済のためにも外国人労働者は受け入れていかざるを得ないと村尾さんは言います。さらに、「日本人が外国人と仲良く暮らしていくための議論を(国会で)もっとすべきだった」と声を大にします。
例えば、人口の2割が外国人で、移民を積極的に受け入れているカナダでは、外国人への英語教育のプログラムがあるそうです。村尾さんはそういった海外の例を挙げながら、「日本はこれまで単一民族の均一的な社会でしたが、(日本経済のためにも)外国人を受け入れて仲良くしていく方法を模索していかないと」と話していました。

リスナーから、「なぜ与党のことばかり悪く言うのか」というメッセージも届きました。その意見に対して、「いい指摘ですね」と村尾さん。与党ばかり批判しているつもりはないものの、どうしても与党は社会を動かしているだけに意見することも多いようですが、一方で野党にももう少し新しいプラン、選択肢を見せてほしいと村尾さんは言います。そして、「私に対する批判は大歓迎、ぜひそういう意見もいただきたいと思います」とリスナーのみなさんからのさまざまな意見を求めていました。

(TOKYO FMの番組「高橋みなみの『これから、何する?』」2018年12月11日放送より)

最終更新:2018/12/12(水) 20:02
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