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男気・伊藤健太郎&愛すべき“ずる賢さ“・賀来賢人 ~「今日から俺は!!」が全世代を魅了する理由~

2018/12/13(木) 11:53配信

トレンドニュース(GYAO)

今期勢いのある作品の一つが、賀来賢人主演の「今日から俺は!!」だ。
初回視聴率は9・8%と一桁スタートだったのだが、第7話で10.6%と初めて二桁台に乗り、最終回直前の第9話では10.8%と最高を記録、大きな盛り上がりを見せている。

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2015年春から始まった日本テレビの日曜10時枠ドラマ。
二次利用での収入が見込めるドラマを、週2枠から3枠に増やし、増収を図ろうという作戦だった。ところが15年夏の「デスノート」以外は、視聴率的には苦戦気味だった。
初回こそ二桁スタートするドラマは少なくなかったが、2話以降で低迷し、後半で10%をこえるドラマはほとんどなかった。ところが「今日から俺は!!」は、久々に終盤で盛り上がり、最終回は12~13%が狙えるヒット作になっている。

■11月の満足度調査でトップ獲得!

そのヒットの理由は、どの層の視聴者からも良い反応を得ている点にある。いわば“全方位ポジティブ“型のドラマなのである。

テレビの視聴状況を独自に調査している「テレビ視聴しつ」(エイト社)によると、「今日から俺は!!」の満足度は、10月時点で5段階評価の4.09とすでに高数値だった。ところが11月の調査では、さらに0.31ポイントも上昇し4.40を記録した。なんと11月時点での番組調査全体でトップに輝いたのである。
明らかに視聴者の高い満足感が、視聴率をじわじわ上昇させている。

■“全方位ポジティブ“の視聴者の意見

視聴者の感想は、どの層もかなりポジティブとなった。
「漫画をよく再現できてる」(31歳男性)
「マンガ、アニメ共に好きでした。その雰囲気を壊さず、なおかつより面白くしていて良かった」(16歳女性)
「マンガが結構ちゃんと再現されてて面白いです」(40歳女性)

今作は80年代後半から90年代にかけて連載されていた同名漫画が原作。
漫画の実写化を成功させるには、まず原作ファンを納得させなければならない。同ドラマは、そのハードルを見事クリアしているようだ。

「面白すぎる」(17歳男性)
「毎週馬鹿みたいに笑ってます」(19歳女性)
「面白かった!最近のドラマでは1番面白い」(15歳女性)

またテレビをあまり見ないと言われている10代の視聴者が圧倒的に支持している。10代に絞った満足度では、平均値で4.67もあり、5点満点中3点以下を付けたのは全体のわずか4%しかいなかった。

「これはもう、まさに青春ど真ん中の時代だったので。男の勲章のポスター貼ってたし。賀来賢人が良い味だしてる」(53歳女性)
「面白いです。懐かしい昭和のかおりが(笑)」(52歳女性)
「ドンピシャな時代を生きてきたので懐かしく楽しい」(53歳女性)
「昔の不良の話なので懐かしくて好き」(41歳男性)
「昔のツッパリ世代です。懐かしい曲や髪形、制服...走馬燈のようによみがえってくる」(50歳女性)

80年代の学校現場では、体罰が問題になった後に、学校での暴力が顕在化した。このドラマは、そんな80年代の高校を舞台にしている。90年代以降、管理が進み、しかも大人になっておとなしいサラリーマンになった40~50代が、“昔のヤンキー“が元気いっぱい活躍する状況を懐かしみながら楽しんでいるのだろう。

「子供と楽しめるドラマなのでよく観ています」(40歳女性)
「出演者のキャラクターがぴったりあっていて、面白くて親子で楽しめる」(48歳女性)
「親子でただただ笑って見れる」(41歳女性)

日テレは2000年代に、親子で随伴視聴できるドラマを作り上げてきた。F1(女性20~24歳)に強いフジテレビへの対抗から始めた路線だった。日テレが築き上げた“親子で楽しめる“というノウハウが、今回の“全方位ポジティブ“型に拍車をかけたようだ。

最近では録画視聴や、スマホなどでのモバイル視聴が増え、ドラマは一人で楽しむものというスタイルになりつつあった。ところが今回は、親子世代で一緒に楽しめるドラマは今でも通用することを証明した。
9話では、伊藤(伊藤健太郎)の男気と、三橋(賀来賢人)の愛すべき狡(ずる)さと賢さが遺憾なく発揮された。
そして最終回は、二人に最大のピンチが訪れるが、なぜか突然、三橋が「今日から俺はツッパリやめます」と宣言しています。

平成最後の秋クールに、ドラマの新しい方向性を導き出したかもしれない同ドラマ。着地がどうなるのか。大ドラマに大化けする予感に満ちている。

文・大石庸平(「テレビ視聴しつ」室長)
監修・次世代メディア研究所

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