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外国人実習生の死者数、4年間で15人少なく 法務省の資料に差異

2018/12/14(金) 6:12配信

BuzzFeed Japan

法務省が野党に公開した外国人技能実習生の死者数に関する資料が、厚労省が委託事業でまとめた調査資料よりも少ない数値になっていることが、BuzzFeed Newsの調べでわかった。【BuzzFeed Japan / 籏智広太、貫洞欣寛】

2010年からの8年間で174人にのぼっているとしていた。ただ、厚労省の委託で日本国際研修協力機構(JITCO)がまとめた資料との差異があり、比較可能な4年間でも15人少なくなっていた。

死者数については12月12日、法務省から資料を入手した立憲民主党の有田芳生参議院議員がTwitterで公開。BuzzFeed Newsも同様のものを入手した。

JITCOの出している白書などと、法務省の数字(年度ごと)を比較すると以下のようになる。

2013年度 JITCO:27人 法務省:18人
2014年度 JITCO:34人 法務省:32人
2015年度 JITCO:30人 法務省:28人
2016年度 JITCO:28人 法務省:26人
2017年度 JITCO:30人 法務省:7人(11月まで)


年度ごとに比較できる2013~16年度の4年間では、JITCOの資料では119人だが、法務省では104人で、15人少なくなっている。

JITCOの調査は厚生労働省の委託で実施されていたもの。野党側は、12月13日に実施されたヒアリングでこの差異について指摘したが、法務省から明確な回答はなかったという。

法務省の担当者はBuzzFeed Newsの取材に対し、「実習生が死亡した場合は、監理団体や企業から各地の入国管理局に報告するよう求めている。野党に示したのはそれを基にしたものだ」としたうえで、「なぜJITCOの数字と違うのかは、調査中」と答えた。

法務省のデータ、過去にも…

法務省をめぐっては、衆議院と参議院の法務委員会の附帯決議に基づいて実施された、失踪経験のある実習生2870人へのヒアリングでも、そのずさんさが指摘されていた。

同省入国管理局は当初、これに基づき失踪動機で最も多かったのは「より高い賃金を求めて」で87%だったなどと説明していたが、本当の最多は「低賃金」で67%を占めていたことが判明。

調査のずさんさが浮き彫りとなり、そもそも非公開だった聴取票は野党側の要望を受ける形で、「閲覧」が認められることになった。

ただ、同省側は「プライバシー」「今後の調査への支障」などを理由に「閲覧」だけを認め、コピーを禁止。野党議員が手分けして2870人分全てを「書き写す」作業に追われた。

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最終更新:2018/12/14(金) 6:12
BuzzFeed Japan

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