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『2001年宇宙の旅』4Kブルーレイに驚いた! 50年前の作品にこれほどの美が詰まっていたとは(前)

2018/12/14(金) 10:35配信

Stereo Sound ONLINE

『2001年~』の4K・UHDブルーレイの仕上がりは?

 “もしもその題材が文章化、あるいは思考化できるのなら、映画化も可能だ”

 こう語った巨匠スタンリー・キューブリックが、SF作家アーサー・C・クラークとともに創案を練り上げたストーリーを映画化、自らの言葉を実証してみせたのが『2001年宇宙の旅』だ。その映画史に燦然と輝く偉大なる名作が、いよいよUHDブルーレイでリリース、圧倒的なビジュアルとともに家庭劇場を染め尽くすことになった。

 本作はスーパーパナビジョン70方式(後述)で撮影。65mmオリジナルネガを8K解像度でスキャニング。4K解像度によるレストアとカラーグレーディング。HDR10とドルビービジョンによるHDRグレーディング。1968年公開/オリジナル6トラック音源の追加。もちろん同時リリースのブルーレイも同じマスターを使用したリマスター版となっており、最新ディスク・スペックがシネフィルの興味を強くそそるに違いない。そしてこれまで数々リリースされてきたパッケージ・ソフトとも異なる(HD放送も同様)、はるかに進化した購入必至の仕上がりとなっている。

 筆者の記憶を紐解くと、映画好きの叔母に連れられて鑑賞したシネラマ上映館テアトル東京での初公開ロードショー、そしてその興奮さめやらぬまま足を運んだ同館での凱旋興行(69年)が脳裏に浮かび上がる。いまでも鮮明に憶えているのは、巨大なる宇宙ステーションの舞踏、クライマックスの光の洪水だ。初公開から半世紀。映画は不滅の芸術と言われるが、『2001年宇宙の旅』はその輝きがまったく色褪せぬ、まさに唯一無二の「永遠不滅の映画」として君臨し続けている。

 ホームシアター鑑賞における高画質・高音質パッケージソフトとしてもレーザーディスク・リリースを皮切りに、DVD、ブルーレイと姿を変えながらシネフィルの胸を熱くしてきた。VHSカセットテープやSD/HD放送を含めて、すべてのバージョンを揃えている強者もいることだろう。そしていよいよ2018年、待望のUHDブルーレイ・リリースと相成ったわけだ。そして自らの目でUHDブルーレイを鑑賞し、海外にもレポート・エリアを広げていくうちに驚くべき事実に突き当たった。

 まずは前編。ここではUHDブルーレイ版の優れた特長を列記していくことにしよう。

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最終更新:2018/12/14(金) 11:07
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