ここから本文です

【特集】大阪最大規模の「半グレ集団」摘発 その実態は…

2018/12/14(金) 14:37配信

MBSニュース

大阪府警は12日、大阪・ミナミを拠点とする「半グレ」と呼ばれる不良グループの男女49人を傷害などの疑いで逮捕したと発表しました。半グレは暴力団に属さない新興の組織犯罪集団ですが、ミナミの繁華街で何をしていたのでしょうか。

ミナミの繁華街に捜査員200人 

今年8月の蒸し暑い夜。大阪・ミナミの繁華街に約200人の捜査員らの姿があった。

「大阪府警の捜査員がガールズバーに家宅捜索に入ります」(記者リポート 今年8月/大阪・中央区)

警察はこの日、あるグループの壊滅に向け、大規模な捜索に乗り出した。

「なんじゃオラァ!やかましいわオラァ!」(捜査員が入った店内から聞こえてくる声)

店の中で捜査員と激しく言い争う男たち、彼らは「半グレ」と呼ばれる不良グループのメンバーだ。警察は、代金をめぐりトラブルになった男性客3人の顔を殴ってけがをさせたなどして、岩尾奏良被告(20)らを逮捕・起訴。さらに、リーダーの当時19歳の少年とナンバー2の野口直人被告(20)らを他のバーの経営者を襲撃する目的で金属バットを持って集まり催涙スプレーを噴射したなどとして、傷害や凶器準備集合などの罪で逮捕・起訴した。これまでに、グループのメンバーあわせて49人が逮捕された。取り調べに対して、リーダーの少年は「知らない」と容疑を否認。ナンバー2の野口被告は「リーダーの指示に背けば集団リンチにあうのでやるしかなかった」と供述しているという。

暴力団対策法も暴力団排除条例も適用されない「半グレ」

ミナミには複数の半グレ集団が乱立しているが、約3年前に暴走族出身のリーダーが「アビスグループ」を結成、男女100人以上で構成される府内最大規模の半グレ集団となった。警察が取り締まりを強化している「半グレ」は一般人と暴力団員との中間的な存在で、「グレーゾーン」や「グレる」と言った言葉から派生したもの。その名づけの親とされるノンフィクション作家の溝口敦氏はこう指摘する。

「(半グレの)一番の特色は暴力団に籍を置かないっていうこと。そのため、暴力団対策法も暴力団排除条例も適用されない。法的な扱いとしては一般人と何ら変わらない」(ノンフィクション作家 溝口敦さん)

アビスグループはミナミなどでガールズバー17店を経営し、毎月5000万円以上を売り上げていたという。

「大阪府警の捜査員がこれから鑑識活動に入ります。この店で客の男性が監禁された疑いがもたれています」(記者リポート 今年6月/大阪・中央区)

グループは去年の夏頃からガールズバーを始めたというが、65万円の代金を請求し支払いを拒んだ男性客を暴行して重傷を負わせるなどの事件を次々と起こした。今年10月までの1年間で、「ぼったくりにあった」という警察への相談は約150件にのぼっている。リーダーはグループの幹部12人にガールズバーの経営を競わせ、それぞれの店から利益の約半額にあたる175万円を上納するよう指示していたという。目標額を納められなかった幹部は他の幹部らから集団で暴行されるため、ぼったくり行為をせざるを得なくなったという。

1/2ページ

最終更新:2018/12/14(金) 14:37
MBSニュース

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事