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【映像】真冬以外川を渡るのも命がけ イルクート川中州の村人たち

2018/12/17(月) 13:30配信

AP通信

イルクーツク、ロシア、12月17日(AP)― ロシア東部シベリア地方の主要都市イルクーツクに流れ込むイルクート川。その中州の1つにある村は、この時期になると川が凍結するため、対岸に渡る方法は徒歩で凍った川を渡るだけだ。
 しかし、中州と対岸を結ぶ橋も渡し船もないため、川が完全凍結するまでの間、村の225世帯の住民は、対岸に渡したワイヤに吊るした自前の滑車ケーブルカーで渡るしかない。
 「春先から秋口までの間は最悪だね。こんな自前の滑車でしか川を渡る手段はないんだから」というのは、地元に住むユーリ・ゴルバチェンコさん。
 しかし、この渡河方法も必ずしも安全とはいえない。ワイヤから水面までの高さが10メートル近くあるため、薄氷でも落下すればけがをする危険性が高い上、氷が割れれば氷点下の川に転落することになる。
 「この村にゃ『安全』という言葉はないね。向こう岸に渡れるかどうかは体力と持久力によるところが大きいからな。1人なら楽だが、2人だと大変だ。ケーブルが切れることもあるから…」とゴルバチェンコさんはいう。
 スベトラーナ・シェロファストさんの孫は、ケーブルカーから落ちて骨折したという。
 「ケーブルカーで向こう岸に渡ろうとした孫が、バランスを崩して落ちて、下が硬い氷だったので、肘と腰の骨を折ったことがありました」 
 住民は毎年市に橋の建設を陳情しているが、繰り返される事故にもかかわらず、市当局の重い腰は一向に上がる気配もないという。

(日本語翻訳 アフロ)

最終更新:2018/12/17(月) 13:30
AP通信

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