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子どもがやりたいことを「実現する力」をどう引き出す?[やる気を引き出すコーチング]

2018/12/18(火) 11:20配信

ベネッセ 教育情報サイト

今年も、全国でコーチングをお伝えする活動をしてきましたが、とりわけ印象的だったことは、オランダの教育現場を視察してきた二人の現役教育大学生と一緒に、視察報告会をさせてもらったことです。非常に刺激的で楽しい機会でした。

この学生たちは、ちょうど1年前にはじめて「コーチング」と出会いました。日本の未来の教育のあり方について模索するうちに、コーチングが教育のベースにあるオランダの教育にも興味を持ち、「オランダに行って、実際に研究してみたい」と思うようになりました。ところが、渡航費など視察にかかるお金をどう工面するかという問題と直面しました。

「お金はありませんが、どうしたらできるのか?を考えるのがコーチングですよね!だから、実現するための方法を僕らでもう少し考えてみます!」。そう言っていた数ヶ月後、彼らは、思いがけない方法で、やりたいことを実現してしまいました。

■「それは難しい」と大人が決めつけない

以前、こちらのコラムでも少し紹介させていただきましたが、インターネット上で自分たちの夢を語り、多くの人の共感と支援を得るクラウドファウンディングという方法によって、必要な資金を集めたのです。視察から帰ってきてからは、支援へのお礼として、全国をまわって報告会を開催し、大人たちの前で堂々と講演をしています。

彼らは、「コーチングに出会って、自分自身が考えられないくらい変わった」と言います。1年前は、こうして全国で講演をしている自分たちの姿など、とても想像できなかったそうです。

変化のきっかけは、「実現するのは難しい」という考えにとらわれなくなったことです。「お金がないから」、「時間がないから」、「経験がないから」とできない理由を数えあげることが癖になっている人がいますが、コーチングでは、できない理由に焦点を当てるよりも、可能なことを探っていきます。

コーチは、「お金がないから難しいよね」とは言いません。「どうしたらできるかな?一緒に考えてみよう!」と促します。

大人が「お金がないからできない」と言ってしまうと、子どもはもうその枠の中でしか考えられなくなります。時代はどんどん変わっています。大人のこれまでの体験や価値観で、「それは難しい」と決めつけてしまっては、あまりにもったいないのです。

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