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FA獲得・丸の人的補償で原巨人に仕掛けられた“鯉の揺さぶり”

2018/12/19(水) 16:45配信

東スポWeb

 今オフに大型補強を敢行した巨人は、FAで広島から丸佳浩外野手(29)と西武から炭谷銀仁朗捕手(31)の2人を獲得し、それぞれの球団に対して人的補償の対象外となる支配下28人のプロテクトリストを送付した。現在は返答待ちの状態にあるが、実はリスト作成の舞台裏では巨人―広島両球団の首脳同士で激しい攻防が繰り広げられていたことが発覚。明るみに出た、その一端とは――。

 球団、Gナインにとって落ち着かない日々が続いている。丸と炭谷は旧所属球団での年俸額がBランク以上だったことで、巨人はそれぞれの球団に対して金銭補償か、金銭プラス人的補償を行う必要性が生じた。

 すでに人的補償の対象外となるプロテクト選手のリストは提出済みだが、水面下ではライバル球団の首脳同士で生々しい駆け引きが行われていたことが判明した。そのひと幕を明かしたのは、巨人・石井球団社長。話は広島にプロテクトリストを送った12日以前にさかのぼる。同社長によると「リストを出す前に松田オーナーから直接、電話があって『阿部とかベテランを外していないでしょうね?』と念押しされたんだ」というのだ。

 巨人サイドからすれば、なんとも不気味な投げかけだったに違いない。松田オーナーの言葉を額面通りに受け取れば「高年俸のベテラン勢でも必要とあらば獲るぞ」とのメッセージだろう。一方ではベテランを手厚くプロテクトさせることで、マークが薄くなる若手有望株たちが“真の狙い”とも解釈できる。はたまた、裏の裏をかいて…といくら考えても答えは見つからない。

 そんな探り合いを経て、選手の運命を左右するリストは送られた。原監督と吟味を重ねた大塚球団副代表は「もうちょっと人数がね…。32人ぐらいあるとね」と苦悩を打ち明けていたが、もう後戻りはできない。

 石井社長は「誰を獲るのかな。長野かな?」と冗談とも本音ともつかないセリフも残していたが…。長野がプロテクト漏れしたかどうかはともかく、球団内からは「育成に力を入れる広島は、仮にベテランがリストから外れていても獲らないでしょう。大胆にベテランを外して“攻めたリスト”になっているはずだよ」との声も聞かれている。

 ちなみに2013年オフに巨人がFA宣言した大竹を獲得した際、広島は人的補償として一岡を選択した。実は当初、松田オーナーは当時の巨人首脳に「大田泰示を外してくれないか」と直接打診している。巨人側は「まだ泰示は出せない」と代わりに成長株右腕の放出をのんだが、その後の結果はご覧の通り。巨人幹部からは「さすが松田さんだ。駆け引きがうまい」との声が漏れた。

 大塚副代表は18日も「年内に決まってくれればと思うが、こればっかりはどうなるか」と悩ましげにコメントしたが…。両球団の思惑が激しく交錯する人的補償問題。果たして今回はどんな結末が待っているのか。

最終更新:2018/12/19(水) 19:08
東スポWeb

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