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ごまが世界的な人気 原料高騰で値上げへ

2018/12/19(水) 16:20配信

日本食糧新聞

ごま主産地の減産や世界的な需要増で、原料相場が高騰している。物流費や燃料費、包材などのコストもかさみ、食品メーカーは値上げに動いている。加工ごまの市場環境は野菜高や天候不順が響き、特に家庭用が苦戦。業務用もドレッシングや惣菜用途などに影響したが、秋以降は野菜相場が落ち着き、消費は回復傾向にある。

国内では健康報道で売上げ増も

夏場の天候不順や北海道胆振東部地震などの影響で野菜の相場上昇が続き、食品ごまの販売は単月の売上げにバラツキが見られた。累計ではプラスに転じたメーカーが多い。

11月上旬にごまの健康報道があり、瞬間的に売上げが跳ねる動きも見られた。番組では血管の老化を防ぐ薬味として「ごま」を紹介。1日大さじ1杯で効果があり、どのごまでも効果は同じだという。

一方、原料事情は深刻だ。主産地であるインド、東アフリカの減産による相場高騰に加えて、物流費や燃料費、資材費などの各種コストが増加。メーカー各社は値上げに動いている。

かどや製油は2019年2月から業務用のごま油・食品ごま製品の価格改定を実施。ともに5%以上の値上げを予定する。

真誠は業務用製品価格を同年2月1日出荷分から値上げする。値上げ幅は白ごまが5~12%、黒ごまは大口条件価格を見直す。

竹本油脂は業務用ごま油製品と食品ごま製品の5~10%値上げを2019年2月1日出荷分から実施する。その他メーカーも在庫や原料状況によって値上げを検討している。

欧米で認知度が上がっている「フムス」

ごまは、ロングセラーから季節商材までさまざまな商品に使われている。風味、味、香りが良く、幅広い料理に受け入れられやすい。需要は世界的に拡大している。

中東発祥の「フムス」は、ひよこ豆に練りごまなどを加えてペースト状にしたものだが、欧米では地中海食として食べられていて、認知度が上がっている。日本でも商品が発売され、特に業務用途での浸透が期待される。

世界的なごま人気を受け、海外に目を向ける食品メーカーが増えている。国際認証規格のFSSC22000を取得し、輸出を強化する動きがある。特に日本の練りごまは粒度が細かく滑らかで、世界的にも定評がある。

国産ごまに関しては、生産に興味を持つメーカーが増えている。農家にとって単収や作業性の悪さがネックとなるが、県とメーカーがタイアップして産地づくりや普及に取り組む動きもある。

※日本食糧新聞2018年12月19日号の「加工ごま特集」から一部抜粋しました。

日本食糧新聞社

最終更新:2018/12/19(水) 16:20
日本食糧新聞

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