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突然の心臓発作でわかった盲点 「自分は健康だと思っている人こそ危険」と経験者

2018/12/20(木) 16:00配信

BuzzFeed Japan

今晩、眠りに就いて、明日の朝、いつもどおりに目が覚める保証はない。「自分は健康」だと思っている人ほど、なかなか意識しにくいこのことを、身をもって知った人がいる。ブックライターの上阪徹さん(52)だ。

生来健康だった上阪さんには、大病をした経験がない。喫煙もしないし、むしろランニングの習慣さえある。そんな上阪さんが11月に経験したのは、なんと「心臓発作」だった。

「自分には関係のない病気だと思っていた」と振り返る上阪さんだが、今回の経験から「心臓の病気についてはいくつかの“盲点”があると気づいた」という。

誰にでも起こり得るが、危機感の薄い心臓の病気。そのときに上阪さんの身になにが起きたのか、話を聞いた。【BuzzFeed Japan Medical / 朽木誠一郎】

「心臓かもしれない」「救急車を呼んで」

11月5日の朝、上阪さんは「喉が詰まったような感じ」と共に目を覚ました。仰向けの体勢では違和感が増すばかり。「喉が乾いているのかもしれない」と水を飲みに洗面所に行った。布団に戻るが、違和感は収まらない。

次第に、冷や汗が止まらなくなった。四つん這いになると少しは楽になったが、やがて枕を抱えて、身動きが取れなくなった。

この頃には「病院に行かなければいけないかもしれない」という考えが頭をよぎった。

一方で、どこか冷静に「喉の違和感というのは、何科にかかればいいのだろう」とも考えていた。ふと、少し前に仕事の試写会で観た映画のワンシーンを思い出した。

「その映画の中で、登場人物が心臓発作を起こすシーンが描かれていました。その俳優さんが、喉をかきむしる演技をしていた記憶があったんです。それがなければ、“心臓かも”とは思いませんでした」

自宅の別の階にいた妻に、LINEで連絡をした。「心臓かもしれない」「救急車を呼んでほしい」。上阪さんの意識は朦朧とし始めた。ここまで約10分。あっという間のできごとだった。

さらに10分ほどで5人の救急隊員が到着したことは、妻から後で聞いた。血圧や心電図が測定され、救急隊員は「おそらく心臓だろう」と判断。都内でも有数の心臓の専門病院である榊原記念病院に搬送された。

すぐにカテーテル検査が実施されることになった。家族に向けた治療の説明書には「急性心筋梗塞」「致死性不整脈」「心破裂」など、重篤な病名も並ぶ。妻には医師から「危険な状態です」と告げられ、カテーテル室に入った。

検査の結果、わかったのは、上阪さんは血管が詰まったり、破れたりしていたわけではなかったことだ。疑いは、冠攣縮性狭心症(かんれんしゅくせいきょうしんしょう)。心臓の血管が特定の要因で痙攣して、心臓への血流が悪くなる状態を指す。

2013年度版のガイドラインによれば、冠攣縮性狭心症は狭心症の約40%に確認され、高齢者に比べ、比較的、若い人に多い傾向があるという。

だからといって、軽い病状だった、ということではない。医師からも「早く来ていただいてよかった」と何度も言われた。

上阪さんはいくつかの幸運が重なり、早めに病院に搬送されたが、もし時間がかかれば、命を落としていた可能性もある。

そしてこの「いくつかの幸運」こそが、上阪さんに、そして上阪さんのように「自分は健康」だと思っている多くの人にとっての「盲点」を明らかにした、といえる。

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最終更新:2018/12/20(木) 16:00
BuzzFeed Japan

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